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FIAT500のタイヤを自力で交換してみた

2023年4月30日追記:ホイールボルトの締め付けトルクの推奨値を追記

今回はこんな記事です。

FIAT500のスタッドレスタイヤ交換をDIYでやってみました。事前にある程度調べておいたにも関わらず想定外のトラブルがいくつかあったので備忘録としてFIAT500のタイヤ交換のやり方をブログに残します。
FIAT500に限らず「タイヤ交換のコツ」も書いてみました。

なお、こちらのブログ、ブログのタイトルにある通り、「たま〜にFIAT」関連の記事が登場します。過去のFIATの関連の記事はこちらから。興味のある方はあわせて御覧ください。

交換手順

思わぬ事故の防止のため、購入したジャッキのメーカーからは「車輪止め」「ジャッキスタンド」の併用を推奨 と書かれていますが、私は使わずに交換しています。
私はある程度、タイヤ交換には手慣れた人間ですが、あくまで素人です。
このため、この手順はあくまで参考としてご覧いただき、不安がある場合はプロの方にタイヤ交換をお願いをするようにしてください。

①安定した場所に車を設置

できるだけ水平で安定した場所に車を設置。
ジャッキ作業のため、地面はできるだけ平らなところを選ぶこと。

(私は今回使いませんでしたが)可能ならば「車輪止め」、「ジャッキスタンド」も併用するようにしてください。

②ホイールキャップを外す

純正ホイールについているホイールキャップの裏側にボルトがあるので、最初にホイールキャップを外す必要があります。

ホイールキャップの一部に隙間があるので、ここにマイナスドラーバーなどを差し込んで前側に”こじる”と外れます。

ホイールキャップの隙間の説明

ホイールキャップの隙間にマイナスドライバーを差し込んだところ

取り外したFIAT500のホイールキャップ

外れたホイールキャップ(表側)

取り外したFIAT500のホイールキャップ(裏側から見たところ)

外れたホイールキャップ(裏側)

ただし、ホイールキャップはプラスティック製なので、傷がついたりするのが気になる方はドライバーをマスキングテープなどで養生してあげるといいと思います。

③ボルトを一旦緩める

タイヤが地面に設置しているうちに、外す対象のタイヤのボルトを”一旦”軽く緩めます。
(完全に外さず、ボルトが回るようになるまで”軽く”緩めるだけです。)

また、ボルトを緩める際は次に緩めるボルトが対角線上になるように順番に軽く緩めていきます。

ホイール固定用ボルトの外し方の順番説明

対角線上とは、、例えばこんな感じ

Kei
Kei

ハンドブレーキをかけていてもタイヤは地面から持ち上げると回ります。
こうなるとボルトを強い力で緩めることが出来ないので地面に接地しているうちに事前に軽く緩めておきます。

④ジャッキをかける

ジャッキアップするポイント(▽マーク)の奥の「耳」の部分にジャッキを掛けてジャッキアップします。

純正のジャッキであれば「溝」があるので、「耳」が潰れることはありませんが、フロアジャッキは平面を持ち上げるのが前提なので、ジャッキをかける部分が平らです。

「耳」を潰さないようにジャッキアップするため、アダプターに交換をして使用しました。

ジャッキの交換用アダプター(入れ替え後)

「▽マーク」奥の「耳」を挟み込むようにアダプターを設置してジャッキアップをしていきます。

ジャッキを設置する場所の説明

ひだ状に飛び出ているのが「耳」の部分。
ここにジャッキに取り付けたアダプターを挟み込むように設置します。

ジャッキのアダプターで挟み込む場所の説明

ジャッキのアダプターで挟み込む場所の説明

タイヤが地面から数cm浮き上がるくらいまでジャッキアップしてください。

⑤ボルトを外す

ボルトを順番に緩めていきます。

なお、一箇所のだけに集中してボルトを緩めるとタイヤが傾いて取れるなどしてネジ山を痛めるので、ボルトは一気に緩めず、対角線上に順番に少しずつボルトを緩めるようにしてください。

Kei
Kei

(私の経験則上)4つのボルトのうち、一番上側にあるボルトを一番最後に緩めるようにしておくとタイヤが自分側に傾いて来にくいため、作業しやすいです。

4つのボルトが全部外れたらタイヤが外れます。

ホイールから外したボルト

⑥「位置決めピン」を外す

専用設計のホイールでない場合、「位置決めピン」が干渉して交換後のホイールがつけられません。このため、レンチなどで「位置決めピン」を外してください。12mmのレンチを使います。

位置決めピン

⑦交換後のホイールをつける

ホイールとハブ(車体側のタイヤ取付箇所)の穴の位置を慎重にあわせ、ボルトを仮止めします。

その後、工具でボルトを締め込んで行きますが、緩めるときと同様、一箇所だけに集中して締めず、対角線上に順番に締め付けてください。

ボルトを一通り締め付けが終わったらジャッキを下げます。

※2023年4月30日追記
ホイールボルトの締め付けについては無用なトラブルを避けるため、(安価なものでもよいので)トルクレンチを使ったほうがよい とコメント欄から「エノ様」よりアドバイス頂きました。エノ様、ありがとうございます。
念の為、ディーラーに締め付けトルクを確認し、「アルミホイールの場合は締め付けトルクは110N」と回答頂きましたので追記しておきます。

⑧ボルトのチェック

ジャッキを下ろした後、再度、ボルトの締め付けを行います。
これはタイヤが車体を支えるようになったことで発生する万が一のボルトの緩みを防止するためです。

また、タイヤが地面に接地しているため、ジャッキアップしているよりも力をかけてボルトを締め付けることが出来ます。

注:フロアジャッキを下げる際、注意しないと一気に車体が下る可能性があります。
  工程⑦のボルトの締め付けが甘いと無用なトラブルになりかねないので、十分注意して下げてください。

⑨同様の手順を繰り返してタイヤを交換

②〜⑧の手順を繰り返してタイヤを全部交換します。

⑩ダメ押しのボルトチェック

すべてのタイヤを交換後、数km程度走った後、走行によってボルトが緩んでないかをだめ押しでボルトを締め付けするとさらによいです。

タイヤ交換時のおすすめの工具

①フロアジャッキ

値段はそれなり(7000円くらい)にしましたが、これサイコーです。
毎年自分でタイヤ交換する方なら持っていて損はないな と思いました。

なお、私は車体下面の「耳」の部分でジャッキアップしたかったのでアダプターを付けて使用しました。

②十字レンチ

タイヤ交換には必須だと思います。

両手で力をかけられますし、この様に中心を持って回せばボルトの取りはずし、取り付けも効率的に出来ます。ただしちょっと収納場所を取るのが難点です。

ホイールに十字レンチを取り付けたところ

十字の横棒を持って両手で回すことができる

ホイールに十字レンチを取り付けたところ

縦棒を中心に回転させるとボルトが外しやすい

※ボルトの頭が17mmなので17mmサイズが含まれる十字(クロス)レンチを選ぶようにしてください。 

③トルクレンチ

ボルトの締め付けはメーカー推奨の締付けトルクで行うのが望ましいです。
私の使用しているトルクレンチを参考に載せておきます。
ディーラーに締め付けトルクを確認し、「アルミホイールの場合は締め付けトルクは110N」と回答頂きました。

購入したタイヤ

私は富士山が好きでよく富士山方面に撮影に行きます。

これまで冬場の撮影は現地の道路状況を頻繁に見ながらノーマルタイヤで恐る恐る行っていましたが、さすがに夜間の移動時のスリップなどが不安になったのでスタッドレスタイヤを購入することにしました。

ただし、富士山の撮影用に真冬の数ヶ月だけはくタイヤにはあまりお金をかけずに済ませたかったので、タイヤ交換は自分でやることにしました。

なお、私は現在は関東在住ですが、それまでは北海道に10年以上住んでいましたので、タイヤ交換は手慣れたものです。

Kei
Kei

まあ、この油断が後述の想定外のトラブルを発生させたのですが、、、

◯購入したタイヤ

  • 純正ホイールへのスタッドレスタイヤの組み換えはタイヤ交換のたびに費用がかかるのでホイールセットで購入
  • タイヤメーカーは信頼のブリヂストン(道民の半数以上、スタッドレスはBSだと思います)
  • アルミホイールは輸入車用の汎用品(ただし「FIAT500」と車種指定して購入)

タイヤのサイズ選択の仕方

タイヤのモデルは最新のブリザックVRX3と迷いましたが、私の用途は北国で利用するものではないですし、最新版との性能差異は気になったものの、値段がかなり違うので旧モデルのブリザックVRX2で妥協。

また、私のFIATのグレードは「ラウンジ」で、純正のタイヤサイズは「185/55 15インチ」ですが、こちらもお値段を抑えるために「175/65 14インチ」へ変更。

Kei
Kei

「175/65 14インチ」はラウンジよりも下位グレードの純正タイヤサイズなので問題ない との判断です。

なお、スタッドレスが旧モデルなので、製造年が古いことが懸念されましたが、今年度製造だったので一安心。

タイヤに表記された製造年月日

製造時期の見方はタイヤに書かれた「4桁の数字」の部分を見ます。
今回の例では前の2桁「21」が製造された「週」、後ろの2桁「22」が製造年です。

この例ですと2022年の21週目(5月頃)製造のタイヤだと分かります。

スタッドレスのタイヤサイズの豆知識

雪上を走る際は車体の重さがよりタイヤに伝わる方がよいので、細めのタイヤが有利です。
ただし、氷上を走る場合は接地面が多いほうが摩擦力が増すので太めのタイヤが有利になります。

一般に太いタイヤほど値段も高いので、今回は若干細いサイズに落としました。
大きくタイヤ幅を変更していない(185⇒175 なので1cm減)ことと、純正タイヤのサイズ内なので問題ないかな と。

発生したトラブル その1

私の車(FIAT500 ラウンジ 2020年製)には交換用タイヤは装備されておらず、タイヤリペアキット装備車です。

ただしリアのフロアマット下にある車両工具にジャッキくらいはあるだろう と勘違い。
フロアマットをめくって見た所、ジャッキらしきものが、、な、、ない、、、

FIAT500の後部収納(フロアマットをめくる前)

フロアマットをめくる前

FIAT500の後部収納(フロアマットをめくったあと)

フロアマットをめくったところ

仕方なくジャッキを買うことに。

通常タイプのジャッキも値段がそこそこしたので、以前から気になっていた「油圧式のフロアジャッキ」を今回は購入することにしました。

購入した油圧式のフロアジャッキ

購入は大正解!!タイヤ交換作業って、体力を一番使うのが手回しのジャッキアップでした。
北海道にいたときは毎回のタイヤ交換時のジャッキアップが憂鬱でしたが、これが超快適になりました。

Kei
Kei

車体に標準添付(無償)のジャッキを使わないともったいないし、フロアジャッキは大げさだし、、、と思ってこれまで使っていませんでしたが、後悔しました。こんなに楽なら北海道にいるうちから買っておけばよかった!

発生したトラブル その2

ジャッキを購入し、タイヤを外した所、見慣れないピンがハブから2本出ています。

タイヤハブから出ているピン(位置決めピン)

このピンはホイールの「位置決めピン」らしく、純正ホイールにはこのピンに対応した穴がホイール裏に空いていますが、購入した汎用ホイールにはそんなものはありません。

ためしにホイールを付けてみましたが、ピンが干渉してホイールがつけられません、、、

タイヤを購入した業者に相談した結果、このピンを外してホイールをつけてください とのこと。
(事前の説明が漏れており申し訳ないです と丁寧にご対応いただきました)

12mmのレンチで回した所、このようなピンが簡単に外れました。

外した位置決めピン

このピンを外して、ようやくタイヤ装着が出来ました。

まとめ

事前にネットの記事やYouTube動画を見て調査していたのにも関わらず、思ったよりトラブルが発生しました。

このため、記事にして残しておけば誰かのお役に立つかも知れないと思って記事にしてみました。

コメント

  1. エノ より:

    ホイールボルト車は安価物でもトルクレンチは使いましょう。(なれてる人でも)

    インパクトでしっかり締める業者への依頼もダメです。
    増し締め忘れられ、走り出して、アッと気が付いた瞬間に外れた事が有ります。
    強インパクトで締められ、ハブ交換も経験有ります。
    ワキで見てないといい加減な業者は当然あります。
    シッカリした業者さんは当然人気有り、要予約ですね。

  2. Kei Kei より:

    アドバイスありがとうございます。
    そうですね、車の駆動系なのでトルクレンチで測って締め付けるのが堅いですね。
    ご指摘どおりだと思います。記事を別途更新します。

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