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『月丼』撮影の雲台の決定版!Leofoto G4を疑似2way雲台化して活用する

今回はこんな記事です。

月と飛行機が重なる構図をお月様の丼ぶりに飛行機の像が重なることから飛行機愛好家の間では『月丼』と呼んでいます。この、『月丼』を撮るための機材にギア雲台を使ってみたらとても快適っだった っていう大胆な内容です。

『月丼』撮影用の究極の機材を探して

満月の中に飛行機を射抜く『月丼』

月と飛行機が重なる構図をお月様の丼ぶりに飛行機の像が重なることから飛行機愛好家の間では『月丼』と呼んでいます。

この数年間、私はこの一瞬の撮影に魅了され、毎月のように満月近傍には空港に通いながら『月丼』の撮影を続けてきました。

お陰様で?いわゆる夜の月と飛行機のシルエットでの『月丼』はかなり撮ることができました。
自分の中では”究極では?”と思うような構図での撮影もできています。

昨今は夜の飛行機のシルエットでの『月丼』だけでなく、さらに難易度の高い昼間の『白い月丼』を極めるべく、機材の最適解を絶賛模索しています。

なお、そもそもの『月丼』の撮り方のコツはこちらをご覧ください。

『月丼』撮影時の課題

一般に飛行機撮影は

  • 動きの方向がある程度限られていること
  • 超望遠レンズなど重めの機材を使うことが多いこと

上記から条件から、ビデオ雲台を利用することが多いです。

一方、『月丼』撮影の場合、月と重ねることが主題となるため、精密な構図の追い込みが必要です。

Kei
Kei

月は斜め上に上がっていくため、上下(ティルト)と回転(パンニング)を同時に使って構図をずらしていく必要があります。

飛行機撮影の定番であるビデオ雲台は機体への追尾性能には優れるものの、月の移動に合わせた「ミリ単位の構図の追い込み」には不向きです。
これに対し、ギア雲台は精密な動きは得意ですが、高速で動く機体を追うには柔軟性が欠けます。

この「動」と「静」の両立をどう解決するかが、月丼撮影の最大の壁です。

特に関東地区で『白い月丼』を撮る場合、日の入り直前でやや空が暗くなり始めた頃に上がる月を狙うのが常套手段です。

その後、条件によってはさらに暗くなってから月と重なる飛行機のシルエット撮影(いわゆる普通の?『月丼』撮影)へとつなげていきますが、『白い月丼』を撮る際はまだ太陽の光量が多く、機影ははっきり認識できることが多いです。
このため、飛行機にピントを合わせて追いかけつつ、月と重なったタイミングで連写する撮影になり、ビデオ雲台が活躍します。

その後、通常の『月丼』を撮影する場合、ビデオ雲台をそのままなんとか活用するか、ギア雲台を使って月の動きを追いかけつつ撮影することになります。

ビデオ雲台:BV15とギア雲台:G4proMの仕様の比較

ここで、Leofotoのビデオ雲台として代表的なBV15G4proMの仕様詳細を比較します。
なお、G4G4proG4proMの耐荷重は同じで、すべて耐荷重20kgとなります。

月丼撮影時、Z8+NIKKOR Z 180-600mmを使用する場合は搭載する機材の重量は全体で3kgほどにはなりますが、耐荷重的にはいずれの雲台も問題ありません。

製品名 耐荷重 自重 動作方式(軸) 特徴
BV15 10kg 1300g パニング / チルト カウンターバランス搭載。動画撮影や超望遠レンズ等の重量級機材に最適。
G4proM 20kg 870g 3軸ギア駆動(フリー動作可) 高精度な構図決定が可能。軽量ながら高耐荷重で、風景・建築写真に最適。

夕方から夜に向かう時間帯で併用できる機材とは

条件に合わせて雲台を載せ替えるのがベストなのでしょうが、限られた撮影時間を無駄にしたくないこと、持って行く機材はできるだけ軽くしたいため、雲台を複数準備するのは得策ではありません。

このため、

  • ビデオ雲台の上下(チルト)、回転(パンニング)の2軸での自由度の高い動き
  • ギア雲台の上下(チルト)、回転(パンニング)の2軸でのギア駆動の精密な動き

を両立させる雲台はないものか と思案した結果、一つの結論に至りました。

あらゆるシーンに対応できる究極の『月丼』撮影用の雲台として、やや邪道かも知れませんが、LeofotoのG4pro、もしくは(日本では未発売ですが)G4proMを”擬似的な2way雲台”として運用するというスタイルを思いつきました。

Kei
Kei

実際、この機材で何度か撮影をしていますが、かなり快適です。

  1. パンニング: 本体下部のパンニングノブを解放し、フリーで旋回
  2. チルト: ギア駆動をフリー設定にし、飛行機の仰角に合わせて追従

この設定により、『白い月丼』撮影時の昼間はビデオ雲台(擬似2way雲台)のように機体を追い、日が暮れてからは本来の用途通り、ギアをロックして精密な『月丼』撮影へシームレスに移行できます。

この雲台はG4proにGR3を換装したG4proM(もどき)です

この雲台はG4proにGR3を換装したG4proM(もどき)です

『白い月丼』撮影時はギア雲台を疑似的な2way雲台として利用する

具体的には

  1. 本体下部の雲台全体のパンニング用のノブは緩めてフリーに
  2. 左右(スイング)は水平で固定
  3. 上下(チルト)はギア駆動フリーとロック状態のどちらかだけで使用
    撮影時はフリーにして飛行機を追いかけ、待機時はロック状態で保持

このような使用法にすることである意味、疑似2way雲台として利用できます。

Kei
Kei

なお、ギア雲台にはカウンターバランスなどはないため、ノブの締め忘れなどには十分注意してください。

G4proG4proMともにクランプも回転できますので、ギア雲台を(Leofoto製品で言うなら)VH-30R相当で利用できます。

引用:VH-30Rの製品紹介HPより

通常の『月丼』撮影時は本来の3軸ギア雲台として利用する

本来の3軸がギア駆動するギア雲台として利用します。

具体的には

  1. 本体下部の雲台全体のパンニング用のノブは固定
  2. 左右(スイング)は水平で固定
  3. 上下(チルト)はギア駆動で使用
  4. クランプの回転(パンニング)はギア駆動で使用

このように使用し、斜めに上がっていく月を精密な構図で追いかけます。

あとは飛行機が重なるタイミングに合わせて連写します。

ギア雲台を利用した構成で撮影した最近の月丼

『白い月丼』へなりそこない(惜しかった)

『白い月丼』から『月丼』へ変化していく時間帯に撮影したもの

『白い月丼』はまだまだ修行中ですが、このような撮影条件のかなり異なる撮影を一つの雲台でこなすことができるのはメリットが大きいです。

まとめ

飛行機撮影の王道はビデオ雲台利用が常套手段で、ギア雲台の活用は大胆な提案かな とも思いつつ、使い勝手がよかったのでご紹介しました。

『ビデオ雲台が常識』という固定観念を捨てたことで、私の『月丼』撮影は劇的に快適になりました。

特にG4proM利用の恩恵は非常に大きいです。

なお、G4proと比較し、G4proMは下記に示すように使い勝手が大きく改善されています。

  • 最上部のクランプのパンニングがフリーにできる
  • パンニングのギア駆動用のノブが大型で操作しやすい

Leofoto USAからLeofoto GR3を直輸入してクランプ部分を換装すればG4 or G4proからG4proMに魔改造カスタムが可能ですので、興味がある猛者の方はチャレンジしてみてください。

G4proのクランプGR2をGR3に換装したG4proM(もどき)

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