2023年7月8日追記:スマホ版「忍者レフ」が発売されたのでリンクを足しました
今回はこんな記事です。
飛行機の機内からの夜景撮影、あるいは展望室からの夜景撮影時など、機内・室内の灯りなどが窓ガラスに反射し、それが写真にくっきりと写って悲しい思いをしたことはありませんか?
あのような反射を防ぐアイテムの紹介です。
忍者レフの紹介
よしみカメラから販売されている「忍者レフ」と言われる製品です。
いわゆるレフ板の逆の効果、撮影対象方向に光の反射を抑えるレフ板です。
忍者レフをつけて窓ガラス近くから撮影し、カメラの周りからの背景の光の映り込みを防ぐものです。
よしみカメラさんのHPによると忍者レフは”宇宙ステーションきぼう”でも使われている とのこと
なお、裏?には通常の白い面もありますので(私は使いませんが)通常のレフ板としても使えます。
忍者レフは用途に合わせて複数の大きさのものが出ています。
◯忍者レフのラインナップ(2023年7月8日現在)
- 忍者レフ:展開時 直径50cm、収納時 直径20cm
対応できるレンズの直径:82mmまで
- 忍者レフ ミニ:展開時 直径35cm、収納時 直径12cm
対応できるレンズの直径:20〜120mm - 忍者レフ 787:展開時 55x40cm、収納時 直径20cm
対応できるレンズの直径:100mmまで
⇒B787の窓に合わせた縦長のタイプ - 忍者レフ 350:展開時 55x40cm、収納時 直径20cm
対応できるレンズの直径:100mmまで
⇒A350の窓に合わせた縦長のタイプ。サイズはB787と同じで収納ケースの色のみ違うようです。 - 忍者レフスマート(スマホ用忍者レフ):展開時 28x28cm、収納時 直径12cm
⇒ ”忍者レフ” シリーズのスマートフォン専用版です。
私の用途は主に飛行機 機内からの夜景の撮影用、ビルの展望室からの夜景撮影用で、「忍者レフ ミニ」と「忍者レフ 787」を保有し、愛用しています。
忍者レフの使い方
レンズ前面に取り付け、窓に向かって内側の光を防ぐように使います。
- ケースから取り出して
- ゴムのバンドで広がらないように止められているので、バンドを外して
- ワイヤーが外枠に縫い込まれており、これをねじってたたまれていますので、まずは広げます。
- 広げたら忍者レフの中心の穴にレンズを差し込み、レンズの前方で止めます。
- レンズへの止め方は2種類。忍者レフ ミニの場合は相当太いレンズ径にも対応できるせいか、中央の穴にあるゴム輪を絞って止める形。その他の787専用も含め、ミニ以外の場合はすでにきつめのゴムの輪になっているのでレンズを差し込めば終わりです。
忍者レフ利用上の注意点
注意点1
忍者レフはレンズの前方に取り付けて円盤状のもので後ろの光を防ぐ形です。
このため、飛行機の窓の様に外向けにくぼんでいるなど、立体形状になっているもの対しては完全に後ろからの光を防ぐことはできません。
例えば左手などで空いた空間が目立つところを少し周りを抑えつつ撮るなどは必要になります。
注意点2
撮影に夢中になると、光の反射を防ぐためにガラスにレンズを押し付けがちです。
皆さん、レンズには保護フィルターをつけていることが多いですよね。
このレンズ保護フィルターはフィルターを外しやすくするために滑り止めとしてフィルター前面にギザギザ(ローレット加工)がされていることが多いです。
(忍者レフを使った撮影には限りませんが)飛行機の窓の内側にある樹脂面を”このギザギザ”で傷つけてしまうので、機内からの風景を撮影する際、保護フィルターはマナーとして外すようにしてください。
注意点3
飛行機の機内からの撮影の場合、B787、あるはA350以外は「忍者レフ ミニ」でも大きさは問題ないと思います。窓全体がちゃんと隠れます。
ただし、B787、A350は窓が縦長で大きいので「ミニ」では窓全体が隠れず、上下どちらかにかなり大きな隙間ができます。「ミニ」でも撮れなくはないですが、「忍者レフ 787」か「忍者レフ 350」(どちらも大きさは同じ)を使うのが無難です。
形が縦長で飛行機の窓の形状に合うのと、前述したようにレンズを通す穴の使い勝手がいいので、最近私はB787以外の航空機に搭乗する際も「忍者レフ 787」ばかりを使っています。
忍者レフを使った作例紹介
忍者レフを使って、飛行機の機内や展望室の灯りを抑えることで撮影できた作例を紹介します。
これらは忍者レフを使わないといずれも背景の灯りが写り込んでしまい、外の景色をここまでクリアに撮影することはできません。
まとめ
忍者レフ、案外知らない人が多いので紹介してみました。
機構はベタで、洗練はされているとは言えませんが、かなり使えるアイテムだと思います。
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