今回はこんな記事です。
レンズヒーター
冬季の夜間の撮影での一番の悩みはレンズ、フィルター等のガラス面が曇ることだと思います。
車内から取り出した直後や長時間の撮影場所の待機時は夜露などでガラス面が曇ります。
一度レンズを拭いても気づいたら再度曇っていることも多々で、せっかく長時間待機して撮影した写真が後から確認した結果、モヤッと霞んで撮れていてガッカリしたことも何度か経験があります。
しかしながら、一般的なレンズヒーターはベルト型で、ヒーター線をベルトで取り付けるタイプとなっており、レンズそのものを温める方式が多く、曇りを取りたいレンズの先端方向へ熱を伝える効果が弱いため、明確な効果が感じられないものが多々。
また、ズームレンズの場合は鏡筒が伸びるため、ベルトの幅によってはレンズ先端側への取り付けも難しいです。
いろいろ探した結果、曇り防止効果も明確で、使い勝手がよく、レンズ/角型フィルターの両方に使えるものをみつけたので紹介します。
『USBレンズヒーター事務局』さんのレンズヒーターです。
注:Amazon以外は長野県諏訪市の『ふるさと納税』の返礼品して紹介されています。
もう夜露や霜に悩まない!カメラ用USBレンズヒーター
モバイルバッテリ−で使用するカメラレンズ用USBレンズヒーター。
このレンズヒーターを考案・製作している自身も風景写真のフォトグラファーで、長野県の高ボッチ高原や霧ヶ峰高原にてマイナス20度までの動作テスト済です。
冬だけではなく、星空や、天の川の撮影時にも、レンズの曇りに悩まされないように、レンズヒーターは野外での撮影時に年中いろいろな場面で必要になります。
貴重な瞬間を逃さず、良い写真を撮影できることが、製作者の写真に対する願いです。カメラ用USBレンズヒーター 詳細
モバイルバッテリーに接続し、約15〜20秒でヒーター部が暖かくなります。(常温約20度にて実測)
モバイルバッテリー 13000mA 新品フル充電時、約7時間(常温約20度にて実測)
消費電力 約5V約1A 発熱始動時間 約20秒(常温20度にて実測)引用:商品紹介ページより
製品はこのようなプラスティックケースに入って届きます。
バッテリは付属しておらず、レンズヒーター単体となります。
ヒーター線を直接レンズ本体、あるいは角型フィルターに巻き付けて使います。
この際、ヒーター線を2重巻きにすると”より”効果が出ます。
レンズなりに巻き付けて長さを調整後、シリコンチューブを押し上げて固定します。
ベルト型は曇り止め効果があるのかないのか分からないようなものが多かったですが、このヒーターは最強です。取り付けた直後から曇りが明確に取れていきます。
また、ヒーター線を角型フィルターにも巻き付けることができるので、レンズ側への取り付けでは角型フィルターの曇りが取れない場合、角型フィルターおよび角型フィルター用ホルダーに直接巻き付けるように使用すると効果が出ます。
このように角型フィルターホルダーごとヒーター線で囲うか、ホルダーとレンズの間のくぼみなりに滑り込ませるなどで固定するなどもできます。
ヒーターが”線状”なので取り付け方をいろいろ工夫できます。
なお、かなり暖かくなるので、プラスティックレンズなどには使用しない方が良いようです。
その他、詳細な注意事項はこちらも併せて御覧ください。
モバイルバッテリー
レンズヒーター用のモバイルバッテリーはみなさんが手持ちのもので特に問題なく使用できると思いますが、ANKERのものをオススメします。
ちなみに私はANKERのこちらのバッテリーを使っています。
(少し前のモデルですが参考までにリンク載せますね。)
モバイルバッテリー固定用機材
レンズヒーターの電源としてはUSBモバイルバッテリーを使用しますが、モバイルバッテリーの固定(配置)用に2つの機材を紹介します。
ストーンバッグ
レンズヒーター用のモバイルバッテリを配置する際などにあると大変便利です。
KANIのストーンバッグはメッシュ構造なので、風などで煽られて三脚が倒れるようなこともなく、また、薄いので三脚につけっぱなしにしておくことができます。
なお、最近、赤色のストーンバッグも出ました。黒いストーンバッグだと夜はストーンバッグに収納しているものが見づらいので、赤色を開発したようです。
ユーザの声に丁寧に耳を傾ける、さすがのKANIさんです。
バッテリー用クランプ
モバイルバッテリーの固定用にはこのような機材もあります。
SmallRigの『モバイルバッテリー用ホルダー』と『クランプ』を組み合わせます。
三脚の足のがっちり固定でき、かつ、三脚上部に固定すればUSBケーブルが変にブラブラしません。
アウトドアマット
夜露で地面が濡れていたり、長時間の機材の設置でカメラバッグ等が濡れるのを防ぐのに一つあると便利です。
KANIのアウトドアマットは雨天にも対応した撥水マットで、また四隅にマジックテープが付いているので、端同士をあわせて固定することができます。
ケース付きなので使い勝手もよいです。
ラッピングクロス
カメラを長時間にわたり三脚などに設置し、撮影タイミングを待って待機していると夜露で機材が濡れることがあります。
このような場合、カメラ用のラッピングクロスを機材にかけておくと夜露が防げて便利です。
KANIのラッピングクロスは厚手の生地で、裏の2隅にマジックテープがついており、クロス表面がマイクロファイバーの生地なのでどこでも止めることができます。
カメラの持ち運びの際にもカメラを保護するために使ったり、待機中にカメラ+レンズを覆うなどいろいろと使い道があります。
LEDライト
冬季の撮影は日が落ちるのも早く、手元、足元が早々に暗くなります。
こちらのLEDライトは首から下げるタイプなので、下記に示すように使い勝手がよいです。
- 両手が自由になる
- 表面がゴム製なので金属製のように手が冷たくならない
- 頭につけるタイプと違い、首から下げるタイプなので、顔の向きによって不用意に相手先を照らしたりせず他の撮影者の邪魔になりづらい。
防寒靴
気合の入った防寒靴もよいのですが、ハイアマチュア程度ならば、やたらゴツかったりせず、普段使いでもある程度使えるようなものがあるとよいですよね。
私はかなり末端冷え性なのですが、このUGGの防寒靴はおしゃれながらもとても暖かく、この靴にしてから足元からの冷えが気にならなくなりました。
おまけ 雲台のノブのカスタム
雲台のノブのサイズにチューブを切り取って熱をかけて固定するだけのお得で簡単なカスタムです。
カスタマイズにあたり、私が購入した「熱収縮チューブ」と「工具(ヒートガン)」は下記です。
熱収縮チューブの取り付け方の詳細はこちらの記事を御覧ください。
終わりに
冬季の撮影時に私が普段から愛用しているおすすめグッズを紹介しました。
寒い季節になりましたが、これら機材を使ってみなさんが少しでも快適に撮影ができますように。
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