今回は前回記事
のスピンオフ?な記事です。
前回の記事で三脚にスマートフォン、モバイルバッテリー、エアバンドをつける機材を紹介しました。
、、、、が
三脚系機材って大きな技術革新が少なく、長く使えるので、中途半端なものを買うよりはいいものを買ったほうが間違いないです。
ただし、前回紹介の機材は4つの機材で構成されていることもあり、一式買うと1万を超えてくるので、紹介はしたものの、さすがに少々高いなぁ と思っていました。
そこで今回「それほど費用をかけず三脚の脚にスマートフォンだけをつけたい方」向けにいい機材がないか を探してみました。
で、、想定外のカテゴリからなかなかいい機材を見つけちゃいました(笑)
機材の条件
今回の機材見極めにあたり、下記を条件に調べることにしました。
- 値段は2000円前後目標
- 常時三脚につけておく訳でないので三脚への取り付け、取り外しは簡単にできること
- スマートフォンの取り付け、取り外しが簡単なこと
- お値段がそれなりとは言え、固定力はある程度あること
スマートフォンの固定は三脚の脚につけるのが前提だと思いますが、この”ポール上のものにスマートフォンをつけるホルダー”って、カメラ系機材の専用品以外でも
- バイクのハンドルに固定用のホルダー
- 自転車のハンドルに固定用のホルダー
- フィットネスのエアロバイクのハンドルに固定用のホルダー
などなど、案外いろいろあることが分かりました。
で、それらは軒並みお安い。
実際に入手してお試し
流石に私自身が試してないものはご紹介できないので、実際入手して検証することにしました。
- バイク用、自転車用は使用条件が過酷であることもあり、ハンドルにがっちり固定することが前提の作りのものが多い。このため、取り外しが煩雑なのでこれらは避け、フィットネス用のものを中心に使いやすそうなもの
- カメラ専用品だが値段がお手頃なもの
上記を条件に2製品を抽出、実際に入手し、試してみました。
以下、評価結果を記載していますが、複数機材を組合せした構成で評価しているものがあります。
ある機材の弱点は機材の組合せを変えることにより解決できることもあるので、その点は留意して見て下さい。
機材1
今回の密かな大本命。
Lamicallという会社のフィットネスバイク用スマートフォンホルダーです。
見た目からして”大物感”が満点。
全体的にプラスティック製ですが、固定するのがスマートフォン程度ですし、固定先は三脚なので、大きな振動等は皆無。それなりに使えるのではないか とチョイスしました。
機材構成詳細
スマートフォンを三脚につけてみた
大きいがゆえに安定度抜群です。
スマートフォンホルダー部分の角度の変更も適当なトルクがあり、かつ、角度変更時はスマートフォンホルダー全体に手をかけて角度変更する形になるのでスマートフォンが落ちそう といった不安もありません。
クランプも私の32mm径の三脚の脚にしっかり挟み込まれており、この点も安心できます。
クランプの開口部は40mm程度開くので32mm径の三脚への取付も特に支障ありません。
スマートフォンホルダー部は140mm〜220mmまで開くので、スマートフォンであれば縦方向から、タブレットであれば横方向から挟み込む形となります。
私のiphone7 plus、iphone12は問題なく装着できました。
商品紹介サイトより引用
【対応機種】約4.7-13インチのスマホ, タブレット(iPhone 2021 XS/XS Max/XR/X 8 7 6 6s Plus, iPad mini2 3 4, iPad air 2 3 4, iPad Pro 7.9 / 9.7 / 10.2 / 10.5 / 11 / 12.9, Kindle, Fire)スイッチに対応できる。
装着して操作し始めてから開口一番「これ、かなりいいじゃん!!」と思わず声に出てしまうほどの出来。
Amazonの評価がかなり高いのもうなずけます。
お値段(2021年9月26日現在)
Amazonで 1699円(タイムセールの値段。通常は1999円の模様)
使用した感想
良い点
- プラスティック製ではあるがクランプの幅がかなり広く、がっちり固定できる。後述する機材2、機材3と比較し、もっとも深く三脚の脚をホールド出来ます。
- タブレットの挟み込みも想定しているため、ホルダー部分の幅はそれなりに広いです。
このため、スマートフォンを固定するためには縦方向に挟み込む必要がありますが、上下にスリット(開口部)があるため、モバイルバッテリー接続なども問題なくできます。 - ホルダーの両脇に「黄色い紐」がついており、これでホルダーの幅を広げられるため、指などを挟むリスクが少なく、スマートフォンを固定しやすいです。
また、スマートフォンだけでなく、タブレットも挟むことができます。 - スマートフォンホルダーの角度を調整するスマートフォンホルダー裏側にあるボール部分は適度なトルク感があり、角度の調整がしやすいです。
- スマートフォンホルダーをつけたまま三脚から外してもスマートフォンを自立して置くことができます。
- ほぼプラスティック製なのもあり、思ったより軽いです。270g。
今ひとつな点
スマートフォンホルダー、クランプともにそこそこ大きいですね。
ただし簡単に分離できるので、分離すれば多少コンパクトに持ち運びは可能でしょうか。
機材2
SmallRigのマジックアーム付きクランプとスマートフォンホルダーの組合せです。
スマートフォンホルダーはプラスティック製ですが、クランプとマジックアームは金属製でそれなりの剛性があり、そこそこ使えるのではないか と予想。
- SmallRig
スーパークランプ ボールヘッドアーム マジックアーム付き蟹バサミクランプキット - Dhana Style
2way スマートフォン ホルダー
機材構成詳細
スマートフォンを三脚につけてみた
クランプのハンドルの出っ張りは気になりますが、固定力はそれなり。
スマートフォンの操作をしてもグラグラして気になるなどはありません。
お値段(2021年9月26日現在)
Amazonで 1224円(クランプ+マジックアーム)+642円(ホルダー)=合計1866円
使用した感想
良い点
- 全体に金属素材が多いので、しっかりとした印象。
特にマジックアーム付きクランプはお値段安すぎません?(笑)。 - マジックアームにより位置の調整域は前後、上下など広く調整できます。
今ひとつな点
- スマートフォンホルダーはバネによる反力つきのタイプですが、そこそこ力が強いのでスマートフォンを取り付ける際、隙間などに指をはさみそうになります。
- スマートフォンホルダーはスマートフォンの両サイドの中央をバネの力だけではさみこむタイプなので、スマートフォン取り付け後、スマートフォンの上下の端を強く押すと多少ふらふらします。
また、構造上、後ろから押される力には弱いので、意図せず後ろから強く触るとスマートフォンが外れるリスクはありそうです。
スマートフォンホルダーの固定力を上げるため、取り付け時はスマートフォンのケースは外したほうが安全です。 - マジックアームの固定力は通常のスマートフォン操作程度であれば問題ありませんが、強く締め付けておいてもスマートフォン自体を強く押したりすると角度が変わってしまったりします。
ただし、意図的にやらなければ問題ないです。
機材3
別の記事で紹介したSmallRigのクランプとLeofotoのスマートフォンホルダー、マジックアームとの組合せです。
値段は「2000円前後の条件」には収まってませんが、比較のために記載します。
機材構成詳細
スマートフォンを三脚につけてみた
見た目は機材2とほぼ同等ですが、安定感がかなり違います。
機材2ではスマートフォンを強く押し込むと多少ふらふらするところがありましたが、そのようなことはありません。まあ値段がかなり違いますからね(笑)
お値段(2021年9月26日現在)
Leofotoスマートフォンホルダー 4400円、Leofotoマジックアーム 3300円
SmallRigクランプ 3469円
総計 12000円弱、、、
使用した感想
良い点
- すべて金属素材でしっかりとした印象。
マジックアームのボール部も機材2より一回り大きいため、固定力も強いです。また、ボールに滑り止めのパターン模様が入っており、固定力の向上とマジックアームの角度変更時、適度なトルク感があります。
機材2で動いた程度の力でスマートフォンを押してもびくともしません。
- マジックアームにより位置の調整域は前後、上下など広く調整できます。
- スマートフォンホルダー(PC-90Ⅱ)はノブ式で最後に締め付けをするタイプ、加えてホルダーの挟み込む部分がくぼんでいるため、スマートフォンをかなりがっちり固定しています。後ろから多少つついても問題はありません。
- クランプに追加でホルダーを取り付けられるので、エアバンドやモバイルバッテリーを取り付け可能です。
今ひとつな点
値段が高い。機材1、機材2と比較して5倍以上します。
余談
今回、調査するなかで、このようなそのものずばりの商品(ETSUMI スマホホルダー モビクランプ)も見つかったのですが、、、、クリップ式は固定力が少々不安だったので試用を見送りました。
ごめん、ETSUMIさん。
私は試していないのでこの商品の評価は出来ませんが、撮影機材を扱うメーカーさんの製品でもあり、商品リンクは一応貼っておきます。
2021年9月26日現在 Amazonで1373円の商品です。
まとめ
今回ご紹介した機材はどれも致命的にダメ というものはありませんでした。
・・・と言われても困ると思うので、それぞれの特徴を踏まえて向き不向きでまとめてみました。
機材1が適するケース
手帳型、あるいは少し大きめのスマートフォンケースを使っている場合は両脇から挟み込むより、縦方向で挟み込む方が安定して固定できるので、このようなスマートフォンケースをお使いの場合、ホルダーの大きさにこだわらないなら機材1。
特に私は少し特殊なスマートフォンケースを使っているので、機材1はなかなか使いやすそう。
この機材はプラスティック製なので、いろんな機材と一緒にしてもカバンの中で他機材に傷をつけたりもしなさそうでそこもよいかな とも思っています。
なんだかんだいって私は結構気に入りました。
なお、この記事の本題とずれますが、私のスマートフォンケース、かなり使いやすいので一応参考にご紹介。
ベルトと本体の間に指を入れられるのでスマートフォンを持ちやすいですし、ベルトでスマートフォンを自立で立てることもできます。色もたくさんの中から選べます。
機材2が適するケース
コスパと大きさで選ぶならこの機材でしょうか。
クランプのハンドルが大きい点が気にはなりますが、それ以外には特段大きなデメリットもありません。
スマホの固定力、三脚との固定力もそれなりです。
気をつけないとスマホが外れやすい懸念はありますが、通常利用では問題ないかなと思います。
2000円以下の機材としては十分ではないでしょうか。
今回スマートフォンホルダーはあえて激安のものを選択しているので、もう少ししっかりしたものを選ぶか、もしくはスマートフォンホルダーのみLeofotoのスマートフォンホルダーにするなどすればスマートフォンが意図せず外れるなどのリスクはかなり低減できます。
機材3が適するケース
大きさも小さく、機材2に比べて固定力も強く、各種機材の接続用のネジ穴も多数開いており、別記事で書いたように別付けでホルダをつければこの機材群だけでスマートフォンとモバイルバッテリー両方を固定することが出来ます。
他機材の値段の数倍と、価格もそれなりにしますが、長く使うつもりで、かつ、自分でいろいろとカスタマイズしたい方はこの機材を選択するのがよいですね。
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