できれば下記の「あわせて読みたい」をご覧になった後にこの記事を読んで頂けると”より”面白さ(?)が伝わると思います。
そして・・・最後にまさかの「オチ」があります。
記事の概要:
三脚座の無い望遠レンズ、SIGMA 100-400向けに適切なレンズサポーターがないか をひたすら探求する記事です。
記事の概要:
初めて機材メーカーさんにオリジナルの機材をカスタムオーダーしてみました。
目的はSIGMA 100−400を含め、三脚座のないレンズに対し、既製品での対応は限界があり、オリジナルでレンズサポーターを作ることにしました。
そもそもレンズサポーターとは何?
一般には超望遠レンズなど、大型レンズの三脚座とカメラ本体を同一のプレートなりで支え、カメラ、レンズの両方を支えるアクセサリーです。
なお、レンズサポーターの効果ですが、機材を三脚に設置することを前提に、望遠レンズとカメラの複数箇所をレンズサポーターで固定することにより、機材を「より」安定させようというのが一番の目的です。
さらには望遠レンズを取り付けると全体のバランスが悪くなるので、レンズサポーターによって前後位置をずらし、三脚取り付け時のバランスを取る という目的もあります。
壮観な?レンズサポーター達
完結編を書くにあたり、この探求活動を始めてから集めたレンズサポーター達を並べてみました。細々と、、、似たようなものが多々。
我ながらよくもまあこんなに集めたものです、、、
中には、まだレンズも無いのにレンズサポーターだけ先行で準備しているものもあります。
例えばNIKKOR Z 70-200mm f/2.8 Sを買った時用のレンズサポーターはレンズも無いのに持ってます。
レンズが買えないので先にレンズサポーターのみ準備。
レンズサポーターマニア冥利に尽きます。
カスタム内容詳細
今回、レンズサポーター本体は三脚フォトグラファー ハクさんの設計したものをご本人に了解を頂いた上で流用、追加カスタムさせて頂きました。
ハクさん同様、機材はSmallRigさんにお願いしてカスタムオーダーしています。
なお、ハクさんのレンズサポーターはNIKKOR Z 70−200mm f2.8 S 専用設計になっています。
今回、私は下記の三脚座の無いレンズ向けにレンズサポーターを作成しました。
- SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
ハクさんのオリジナルモデルから下記の点をカスタムしています。
- クランプ付きプレートのノブを逆側に配置
→使い慣れている方にノブを配置
- クランプ付きプレートの長さを変更
オリジナルのプレートの長さが16cmだったのを20cm、12cmへ変更
→私が対応したいレンズに合わせて流さを変更
- Y字サポートの全体の高さを7mm低く
→「使用しているカメラ本体+L字プレートの高さ」に合わせて高さ変更
- ダブルクランプをオリジナルで作成
→ノブの小さなダブルクランプをカスタム発注
角度を90度ずれ、180度ずれが切り替えられるように設計
クランプ同士の組み合わせ用ネジがプラスネジなのはイケてません。六角ネジするよう、SmallRigさんに変更を依頼したのですが、クランプが厚くなる とのことで諦めました。
- ダブルクランプのベースにしたクランプ2506は目盛りが右からの老番になっているので真ん中が明示的な目盛りに変更
さらにハクさんにアドバイス頂き、ハクさんの初期の設計要件には含まれていたものの、ハクさんの発注時には対応されなかった下記2点も念押しで対応する様依頼。
- Y字サポートの内側の部材の角のRがなかった点をきちんと直角に(赤色の丸)
- 落下防止ネジが同梱されなかったのを追加で依頼(黄色の丸)
いざ・・・装着!!
どうです?う〜〜ん、いいですね〜〜
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S へ取り付け
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary へ取り付け
今回のレンズサポーター発注の目的である
- レンズサポーターをつけても下面が平らで安定して置けること
- 手持ちのレンズ、カメラの様々な組み合わせにY字サポートが対応できること
- ダブルクランプは小さめでノブが大きくはみ出していないこと
はきっかりクリアです。ここまでの出来には大満足です。
後ろに飛び出たノブは向きを逆にし、ノブを前側にして止めれば邪魔にはならないのですが、そうするとノブを締める際にかなり使いづらいので、後ろ側に向けた利用方法にしています。なのでノブを小さくしたかったのです。
当然 アルカスイス互換です!!
レンズサポーターを構成する各種機材はすべてアルカスイス互換です。
このため、アルカスイス互換の機材であれば他社のものでもY字サポート、プレート、ダブルクランプは基本的に相互で使えます。
まさかの最後にオチが・・・
ざっと出来に満足して、何気なく下面を見たらしっかりオチがありました。
ハクさんのオリジナル品はY字サポートのネジを操作するために六角レンチがプレート内に格納できるようになっており、六角レンチ格納用の溝+取り付けが安定するように小さな磁石がついています。
これが、、、
私のカスタム品はプレートの長さを調整したのに合わせて、溝がそのまま伸び縮みしているのです。
「えええええ〜〜〜〜 そんなことある???」
これがカスタム初心者の洗礼か!!(涙)
20cm長さのプレート(真ん中)には六角レンチが入るには入りますが、一番右の12cmのプレートには六角レンチ自体入りません、、、はみ出します、、、
六角レンチ自体は別で持って行ってるので、最悪プレートにつかずともよいのですが、なんの溝なのか、、、使い方をぼちぼち考えたいと思います、、、
まとめ
悲しいオチはありましたが、それも含めて自分だけのカスタム品。
Y字サポートの高さ変更、プレートの長さ変更、オリジナルのダブルクランプ製作、その他、カスタムの相談をしたがそもそも対応が無理だったり、別の箇所に影響が出るので諦めたりした数々のボツ案件、、、
これらに注力しすぎてプレートの裏の設計指示(仕様確認)がすっかり抜けていました。
初めてなのでいろいろありますね、、、まあ仕方ない。
そもそもSmallRigさんが個人ユーザのたった一つのオリジナル品を作って下さることに感謝、感謝です。
以上、長々読んで頂いてありがとうございました。
これにて「究極のレンズレポーターを探求するのだ」は(一旦?)「完結」でございます。
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