今回はこんな記事です。
『やや日が落ち始めたマジックアワー』や『夜』など、それぞれの時間帯ごとの撮影のコツもまとめました。
撮影時のコツ
基本はマニュアルフォーカス(MF)を使う
マジックアワーはギリギリ オートフォーカス(AF)で行けるかも知れませんが、夜間帯はMFでの撮影が基本となります。
また、AUTO等でなく、できればマニュアルモードでの撮影ができるのが望ましいです。
こちらの記事も参考にして、MF、マニュアルモードが使えるようになっておいてください。
なお、カメラの設定ですが、
- 手ブレ補正ON
- 街明かりをくっきりさせるため絞りはできるだけ絞るのが望ましいが、条件設定が難しれば開放で(レンズの一番明るいF値で)
- シャッタスピード(SS)は1/10〜20程度
- ISO感度は思い切ってあげる(夜景撮影の場合はISO5000以上)
ノイズは気になるが撮れないよりよい という気持ちで。
を基本に、調整してください。
機内からの反射を防ぐ
機内からの撮影でまず最初に問題となるのが、機内の様子が窓に写り、撮影時に写り込んでしまうことです。
特に機内に灯りがついた状態では間違いなく映り込みします。
このような映り込みを防ぐ便利なアイテム(忍者レフ)が『よしみカメラ』さんから販売されています。『忍者レフ』についてはこちらの記事を参考にしてください。
ただし、たまにしかない撮影用にアイテムを購入するのもちょっと、、という方は、撮影する角度を調整し、極力反射を防止するか、窓の「日よけ」を下ろしてその隙間から撮影するなどすると”ある程度”映り込みは防止できます。
なお、B787は「日よけ」の構造が根本的に異なり、窓自体が暗くなる仕様なので、この技は使えません。
座席の選び方
時間帯ごとに選択すべき座席は変わってきます。
マジックアワーの撮影の場合
マジックアワーでの撮影時は街明かりもまだそれほど灯ってないため、主役はグラデーション豊かに茜色~紺碧に染まった『空』となります。
このため、構図を『空だけ』とするか、アクセントとして『翼も絡める』などを選択します。
(ある程度外も明るいので翼の様子もそれなりに撮影することができます。)
翼の後ろの席に座って翼と絡める、あるいは、翼の前の席に座って、翼・エンジンを絡めて撮影する など、選択肢は広いです。
翼の真横の席からの撮影でも翼の迫力ある姿と空が絡んで面白いと思います。
なお、翼と絡めて撮影しやすい座席位置は機体の大きさ(翼の大きさ)にもよりますが、「翼横の席の最後尾」から概ね8~10列程度後ろの席がよいです。
マジックアワーを狙う場合、飛行機の飛行中に日没を迎えることが重要です。
北に行くほど、日没時間が早まりますので、その点も留意して搭乗する飛行機を選択してください。
夜間帯の撮影の場合
あえて翼のアンコリなどに絡めるなどの場合を除き、夜間帯では翼はただの『黒いカタマリ』にしか見えないので、翼と絡めることはあまり意味がありません。
このため、翼と絡まない座席を選択することが無難です。
また、翼の後ろはエンジンから排出された空気の乱れで夜景がややゆらぎます。
できれば翼よりも前の席(前方窓側)に座るのがよいです。
座席の選び方(初級者編)
羽田初着を例に、おすすめする座席を説明します。
なお、当日の風向き、発着地によっては例外的に逆側の座席がよいケースもあります。
座席にこだわる方はこのあとに説明する『中級者編』を参照してください。
- 羽田発で東日本方面に飛ぶ場合
左側の窓側座席を選択するのが無難です。 - 羽田発で西日本方面に飛ぶ場合
左側の窓側座席を選択するのが無難です。 - 東日本方面から羽田着の場合
右側の窓側座席を選択するのが無難です。 - 西日本方面から羽田着の場合
左側の窓側座席を選択するのが無難です。
座席の選び方(中級者編)
搭乗予定の路線について、Flightrader24を使って事前に確認をします。
Flightrader24では飛行履歴の確認ができるので、搭乗対象の路線の過去の履歴から搭乗日当日の飛び方をある程度予想することができます。
- マジックアワー狙いであれば、日が沈む方向側の座席を選択
- 夜景狙いであれば、航路上で大きな街が見られる方向の座席を選択
上記に留意し、左右どちらの窓側の座席にするか を選択します。
なお、特に夜景撮影時は、街明かりと近いほうがよいので、『離陸直後』、『着陸直前』の撮影が基本になりますが、当日の風向きにより飛行機は滑走路の使用方向が異なり、これにより、街明かりがどちらの窓から見られるか が大きく変わります。
(羽田空港向けとなりますが)こちらの記事とFlightrader24で搭乗予定の路線の近々の飛び方を参考に座席を選択してください。
座席予約時の注意事項
窓側であっても極稀に”座席横に窓がない座席(側壁だけ)”があります。
窓がない座席は予約時に分かるようになっているはずなので、この点注意してください。
機内から撮影するときの注意事項
レンズ保護フィルターにはフィルターを外しやすいようにギザギザのローレット加工がされています。
撮影時は「窓からの反射を防ぐ」「航行中は揺れる」のもあって、ついつい窓にレンズを近づきがちですが、万が一、レンズが窓に当たると「ローレット加工部分」が窓に傷をつけます。
機内からの撮影にカメラを使用する際はマナーとして『レンズ保護フィルターは外す』ようにしてください。
機内から夜景撮影するのにおすすめの空港
空港が大都市圏に近い地域、空港が街なかに配置されている地域がおすすめになります。
『羽田』は当然ながら、『福岡』、『伊丹』などは離着陸時に街明かりがきれいに見られるのでおすすめです。
これらの空港に行く機会があったらぜひ、機内からの夜景撮影にチャレンジしてみてください。
伊丹への着陸などは街明かりの中に降りていく感じで感動ものです。
まとめ
飛行機からの富士山撮影と同様に、SNSのフォロワーさんからこの話題について何度か質問されたので、今回記事にしてみました。
なお、機内からの『富士山の撮り方』はこの記事を参考にしてみてください。
この記事と同様、座席の選び方から撮影のコツまでをまとめてあります。
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