※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【快適カスタム】三脚の脚と雲台をアルカスイス互換化(その1)

※2024年1月21日更新 SmallRig2406が廃盤になっていたので情報更新しました。

今回の記事はこんな内容です。

三脚と雲台をアルカスイス互換化でつなぐと超快適になります。
さらには三脚と雲台をアルカスイス互換化すると雲台交換が楽になる以外にもいろいろメリットがあるので紹介します。

撮影技術が上がってくると複数種類の三脚を使い分けたり、雲台(※)を目的に合わせて交換してみたいと考え始めると思います。今回はそんな時にとても便利なカスタマイズです。

※雲台:「うんだい」と読みます。三脚の脚の上に載っているカメラを固定する金属の機材です。

なお、一般に「三脚」というと「三脚の”脚”」と「雲台」のセットを指すことが多いと思いますが、今回の記事では(少しくどくなるかも知れませんが)誤解がないように

  • 「三脚」とは「雲台」と「三脚の脚」のセットの意
  • 個別の機材を説明するときは「雲台」「三脚の脚」と区別して記載

これを極力意識して書き分けて記載をしますね。

雲台を三脚から外してみる

三脚ですが、特殊な雲台を使っている一部の例外を除いて大体のものは脚と雲台とに分離出来ます。ネジ止めされているだけの簡単な構造なので雲台をくるくると回すと取れます。

ただし、三脚によっては「止めねじ」あるいは「いもねじ」と呼ばれる小さなネジで雲台が勝手に回って外れないように回転防止がされているかも知れません(中級以上の三脚にはついていることが多いです)。

三脚の雲台取付部 下部の「止めねじ(イモネジ)」

雲台を三脚の脚から外す際はそのような機構がないか は念の為確認をお願いします。
無理に雲台を回すと雲台の下部を傷めることになりかねないので、もしこのようなネジがあれば雲台を外す前にネジを緩めておいてください。

さて、、雲台を外すと、三脚の脚の上部にこのようにネジが出てきます。

三脚に雲台を取り付けるネジ

写真は1/4インチ(小ネジ、細ネジ)と呼ばれるサイズのネジで、国内メーカー製のものはこのサイズのネジが多く、海外メーカー製のものは3/8インチ(大ネジ、太ネジ)と呼ばれる少し太めのネジが多いようです。
ただし、いずれにしても基本的にそのどちらかのサイズのネジと思います。

ネジのサイズが2種類あるので、雲台、三脚の脚の組み合わせを変える場合、ネジの径を合わせないといけない ということになりますが、ネジ径を調整するアダプタ(カメラネジアダプター)が販売されており、ネジ径の違いを吸収することができます。

ネジ径を調整するアダプタ

ネジ径を調整するアダプタ

雲台用クランプにアダプタを取り付け

アダプターの取り付けるための特殊なドライバー

なお、Leofotoの三脚は独自機構がついており、3/8インチネジと1/4インチネジの二重構造になっています。外周の3/8インチネジ部が押し込むとそこが引っ込んで内側の1/4インチネジ部が出てくる構造です。
アダプタ等なくとも1/4インチ、3/8インチ、両方のネジ径に対応することができるようになっていますので、雲台をいろいろ付け替えるにあたって、この機構はなかなか便利です。

Leofotoのセンターポール

Leofotoのセンターポール

実はネジ径調整用のアダプタなんですが、雲台を取り外す際、雲台のネジ穴に入ったまま残ってしまって取れない とか、三脚の脚側に固着してしまってなかなか取れない 等、そこそこトラブルを起こすんですよね。
私も何度も経験していますが、三脚の脚側にこのような機構があるとこういったリスクが避けられます。

三脚の脚をアルカスイス互換化してみる

そもそも「アルカスイス互換って何?」を過去の記事で初心者にもわかりやすく説明していますので「アルカスイス互換が何者か」が分からない方は参考にしてみてください。

三脚の脚のアルカスイス互換化の手順は下記です。

  1. 三脚の脚側の上部にアルカスイス互換のクランプをつける
  2. 雲台の底面にアルカスイス互換のプレートをつける

これだけです。これで簡単にアルカスイス互換化が出来ます。

雲台交換用クランプ

雲台交換用クランプを三脚と雲台に取り付け

雲台交換用クランプを三脚と雲台に取り付け

ただし、ここは三脚の基盤の部分ですので小型のクランプでは不安ですし、一般的に四角い形が多いアルカスイス互換クランプでは見た目にもバランスが悪いです。

そこで私はSmallRigさんの2406を愛用しています。このクランプは形も円形ですし、クランプ自体厚みもあってガッチリしています。また、クランプにはプレートも付属していますが、こちらも円形(八角形?)をしており、雲台に取り付けてもデザイン的に馴染みます。
(写真の雲台も2406の装着しています。)

※2024年1月21日追記
SmallRig 2406、廃盤になっていました、、、
このため、代替機材を探して新しく記事にしました。

三脚のアルカスイス化のメリット

雲台交換が簡単になる

雲台交換がとても簡単になります。メリットとしてはまずこれでしょうね!!
複数の雲台を利用するような場合、通常は雲台を回して外し、また新しい雲台を回してつけることになります。
仮に雲台の回転防止のために止めネジなどしていた場合はそれも緩めて になるのでなかなか面倒です。

また、私も経験がありますが、初めての撮影場所、撮影対象の場合、複数の雲台を持ち込んで、現場の状況によって使いやすい雲台にその場で変える といったケースもあります。
となると、ネジ止めしていては取り外しが面倒ですよね。

三脚を複数セットを準備し、撮影シーンに応じて使い分ける、、なんてことができる方はいいですが、それだと費用もかかりますし、撮影場所に持ち込む荷物も増えてしまいます。

機材構成をカスタマイズしやすくなる

三脚の脚に雲台以外でアルカスイス互換の機材を直接つけられるようになります。
花火の機材で紹介しましたが、アルカスイス互換の長めのプレートをつけるとカメラを2台構成で搭載できるなど、いろいろ応用が効きます。

三脚の脚の上部のネジを保護できる

実はこれ、私はかなり重要視しています。

三脚は畳んだサイズにより、雲台をつけたままだとサイズがかさばるので持ち歩きに支障がある、あるいは、機内持ち込みできないサイズになる などになることがあり、やむなく雲台を取り外して持ち歩くことがあります。
その際、ネジが直接表に出ているとネジ山はそこそこ鋭利なので、どこかに傷をつける、あるいは電車などの移動時に周りの方に怪我をさせないか とヒヤヒヤしてしまうことがあります。

ここにアルカスイス互換のクランプをつけていると少なくともネジそのものが直接おもてに出ている状態ではないので安心できます。

ネジ径調整用アダプタ絡みのトラブルが避けられる

上述したように、ネジ径調整用アダプタは雲台のネジ穴に残る、あるいは三脚の脚側ネジに固着して取れない などのトラブルを起こします。

三脚用のクランプをつけていれば雲台の取り外し時はクランプのノブを緩めるだけで済むので、雲台交換時のネジ径調整用アダプタ絡みのトラブルは抑えられます。

まとめ

今回は過去に触れた「三脚のアルカスイス互換化」についてもう少し詳細を説明してみました。

撮影対象が多岐に渡り、雲台を複数種類使い分けする方にはオススメのカスタムです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました