2022年5月29日更新:Leofoto LSシリーズについての説明を追記しました。
今回はこんな記事です。
Leofoto Poseidonとは
Leofoto のLS(レンジャーシリーズ)シリーズをベースに、ロックナット部にパッキンを追加することで内部への水や砂の侵入を抑制すると同時に、ロックナット・石突にチタンを使用し、防錆性能を高めたモデルになります。本体が青色なのも特徴です。
そもそもLeofoto のLSシリーズについて
センターポールを外付けにし、全体をコンパクトにした構成のカーボン三脚シリーズです。脚の径や段数、脚の長さ、レベリングベース付き など、ラインナップがとても充実しており、Leofotoの三脚の中でも一番の売れ筋だろうと思われます。
レンジャーシリーズは軽量でコンパクトなサイズと堅牢さを兼ね備えたオールラウンダーな三脚です。旅行かばんの中にも入れられる収納時の大きさは街から山まであらゆるシーンで活躍します。
Leofoto商品紹介ページより抜粋
カーボン三脚の基本性能はきちんと保持した上で、お値段については財布に優しく、カーボン三脚メーカーの中でLeofotoの位置づけを確固たるものにした製品 と言っても過言ではないと思います。
従来のLSシリーズとの比較
私が今回購入したものはLP-324Cとなります。
Poseidonシリーズは現在32mm径、28mm径の2つの製品ラインナップがあります。
ベースとなったLS-324Cとの比較になりますが、目を引くカーボン部分の青色塗装以外で、外観自体はロックナット以外は大きく変わりません。
注:私のLS-324Cは自分でカスタムしているので標準品と違います。主なところでは石突交換、三脚ストラップ付きになっています。
青色の塗装ですが、ネットで見ているともう少し派手な青色に見えますが、現物は少しくすんだ青色で、派手すぎでなく、好感の持てる色合いです。
剛性について
ベースとなったLSシリーズを元々使用していたので、この点はまったく心配していませんでした。
私の機材で一番重いのは150-600の超望遠+ビデオ雲台を使用する構成ですが、この程度の機材の重さ(雲台込みで総計4kg程度)ならば三脚の公称値が耐荷重15kgなのもあり、全く問題ありません。
ロックナットがチタン製になったことで剛性感が増し(気分だけでしょうが)さらに剛性が高まった気がします(笑)
ロックナットについて
ゴムとロックナット本体のプラスティックが接着されている訳でないので使用していると徐々に斜めに歪んできます。LSシリーズで一番の不満がここでした。
LPシリーズのロックナットはチタン合金の上に波模様のゴムが貼り付けられており、LSシリーズのようにずれてくる心配はありません。
また、ロックナットのチタン部分にも縦筋のすべり止めの模様がついており、ロックナットのネジ部もチタン製です。ナットとネジ部が金属なのもあり、回した感じ、握った感じの質感もすごくよく、一気に高級感が増しています。
ロックナットの三方に厚めのゴムが貼られており、全体にゆるい「おむすび型」になっているためとても回しやすいです。
ただし金属製なので、冬季はロックナットが冷たくて手が痛くなるかも知れませんが、、、いいのです。カッコいいから!!
LSシリーズと比較するとLPシリーズのロックナットは少し大きく、LPシリーズは上下にパッキンがあり、浸水、防砂性能を高めています。
脚部の塗装
前述したように少しくすんだ青色で、派手すぎでなく、好感の持てる色合いです。
ただし、こすれたりすると若干白く変色するなどします。また、私はなったことはありませんが、青色の塗装はカーボンの上から塗装されているため、強くぶつけたりすると表面が剥がれるかも知れません。その点取り扱い注意ですね。
なお、おそらく塗装の匂いだと思いますが、購入初期は脚部から香水の様な匂いがしていました。
嫌な匂いではありませんが、少し気になりました。使っているうちに消えましたが。
浸水防止性能について
初期、派手に海水に浸かっているイメージ写真などを使って宣伝しており、かつ、「防水・防砂・防錆」を謳っていたのもあり、ユーザーに過剰な期待を持たせすぎたようで、、、
現状は「浸水防止」「実用する上で支障が出ない程度の浸水防止構造を備えています。」に表現が変わっています。
また、ロックナットにパッキンがついているせいか、ロックナット内の水分が乾きにくいです。浸水防止≒乾きにくい は表裏一体なので、この点は仕方ないのでしょうね、、、
防砂性能について
砂浜である程度、砂がかぶる状態で三脚の足を伸ばす、縮める をお試してみました。
まあ予想通り、、ネジ部に砂が入れば当然、ロックナットの操作時はジャリジャリしますし、頻繁に操作するとネジ部を傷めそうです。
浸水性能で分かるように、ロックナットにパッキンがあるため、脚の内部への砂の進入はある程度防げそうですが、だからと言って、砂まみれのところで脚を伸ばす、縮める をやるものではないですね。
防砂機構があるとは言え、脚の長さを変える、あるいは、三脚をしまう際は表面についた砂をきちんと拭き取ってから操作するべきと思います。
防錆性能について
防錆仕様で、ロックナット、石突、付属のスパイクにチタンが採用されています。
なお、商品の箱にも石突、スパイクはチタン製で貴重なのでなくすな!と但書きがあります。
付属品について
LSシリーズシリーズ同様、工具(六角レンチ)、カラビナ、スパイクが付属しています。
ただし、延長ポールはLSシリーズと違いLPシリーズでは標準で付属していません。
また、LPシリーズの三脚のケースはLSシリーズとは全く異なるものが採用されています。
このケース、、、正直言って、、とてもいいです!
三脚ケースについて(さらに深堀り、、、)
Poseidonの三脚ケース、おしゃれでとても気に入っているので、さらに掘り下げます。
LSシリーズのケースは茶色が基調で、まあ単なるケースという感じ。
チャック部分がシブかったり、肩掛けのベルトはケースに縫い付けられています。
一方、LPシリーズの三脚ケースは
- グレーを基調で作りもしっかりしており高級感あり
- チャックもLSシリーズのノーブランドと違い、YKKのものが採用され、大変スムーズに開け閉め可能
- チャックの端に開け締めやすい様に紐状の部材が付いている
- 手持ち用の持ち手が付いている
- 肩掛け用のベルトの両端に金具がついており取り外し可能
- 肩掛け用のベルトに肩当てが付いている
などなど、三脚ケース自体の作りがかなり違います。
⇒さらに調査したところ、leofotoの高級路線三脚、Mr.Qシリーズと同じケースのようです。だから高級感あるケースなんですね。納得。
LSシリーズでは延長ポール収納用のポケットはケースの外にありましたが、LPシリーズではケースの内側に変更になっています。
ただし、、残念なのが長さの長いケースが無いことです。
純正のケースだとビデオ雲台をつけたままでは入りません、、、
私の場合、ビデオ雲台利用時はレベリング雲台もセットにしており、三脚と雲台をセットにすると畳んでもそこそこ長さが長くなります。このため、旧ケースのときは長さの長いものを別で取り寄せて使っていました。
今回、新ケースでも長さが長いものがないか を確認しましたが、用意が無いようで、ビデオ雲台をつけたままPoseidonの純正ケースにしまうのは無理そうです。この点が残念。
カメラのキタム○からデザイン的に似ている長さの長いタイプの三脚ケースが販売開始されました。で、私買いました。
(キタム○に確認したところ、このケース、LVMシリーズのケースと同じようです)
サイズ的にはビデオ雲台も入る長さになっています。ただし(値段が5000円程度なのもありますが)Poseidon純正のケースの作りの良さに比べると正直劣りますね、、、
手持ち用、肩掛け用のベルトの厚みが薄いこと から始まって、全体の作りはPoseidon純正品に比べるとかなりチープな感じです。ただしビデオ雲台+レベリング雲台がつけたまま余裕で三脚ケースに入るのでこの点は重宝しそうです。
まとめ
飛行機 青組である私には大満足の三脚です。
LSシリーズがかなりコスパがいいので、そちらと比較すると割高感がありますが、全体の作り、三脚ケースの作りの良さなどを総合的に考えると満足の行く製品だと思います。
なにより、、、この青い三脚は撮影現場で「いい意味で」目立ちます(笑)
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