今回はこんな記事です。
LeofotoのG2と呼ばれるギア雲台は小型で使い勝手がよく、お値段も財布に優しい雲台です。
また、底面がアルカスイス互換なのでアルカスイス互換のお手持ちの雲台と組合せるなどでき、いろいろな応用が効きます。
ギア雲台とは
一般的な雲台の様に可動部をノブを緩めて動かす方式ではなく、ギアの制御で徐々に動かす方式です。
構図を追い込む際、通常の雲台では構図の変化が大きすぎたりしますが、「ギア雲台」は構図の変更をギアの動きによって細かく変更できるものです。
主に室内での物撮りなどに利用しますが、街撮りで建物との絡みなどの構図を追い込むときや、風景撮影時に周りの景色との絡みを細かく調整したいとき、緻密にフレーミングしたいとき などにも利用します。
ノブを回すことで少しずつ雲台の角度が変わり、構図を変更することが出来ます。
ギア雲台の特徴
得意な点
緻密な構図の変更や厳密な水平出しなど、繊細な構図の変更が得意です。
苦手な点
素早い構図の変更は苦手です。また、大きな構図変更も苦手です。
このため、ギア雲台だけでおおよその構図のベースまで持っていくこと、動きものを撮るのは苦労します。
ただしギア雲台によってはギア制御部との接続を一時的に外し、大きく構図を決めてからあらためてギアの制御に切り替えられる機構を持っているタイプもあります。LeofotoのG4はそのような機構が実装されています。
Leofoto G2の紹介
ギア雲台の中では非常に小型なタイプです。
水平方向、前後方向はギアで制御できます。
ただし、一般的なギア雲台がパン(横回転)方向の回転もギアで制御できるのに対し、G2はパン(横回転)方向の回転は出来ますが、ここはギア制御ではありません。
また、ギア雲台によっては構図の大きな変更時はロックノブなどでギアのかみ合わせを外して大きく構図変更ができる構造のところ、G2にはそのような機構がないので、構図の変更はすべてギアで操作する必要があります。
Leofoto G2の推奨の使い方
大きさが小さい分、大きな構図の変更が苦手なので、自由雲台の上に取り付けるなどして組み合わせて使うのがよいと思います。
私の場合、風景撮影時はLeofotoの自由雲台 NB-40にG2を載せ、大きくNB-40で構図変更し、細かい調整、水平出しなどをG2で行って対応しています。
基本的な構図は同じままで、やや上向きに、やや下向きになどがギアの制御で微調整ができるので重宝しています。
PeakDesignのトラベル三脚との組み合わせが最高!
PeakDesignのトラベル三脚はその画期的な機構から開発発表時は三脚好き界隈をかなり賑わせた商品です。
すでに発売から時間が経っているので、詳しいSpecなどは紹介サイトをご覧頂くとして、、
簡単にこの三脚を紹介します。
5段、最大152cmまでの高さになりますが、ペットボトルと同等サイズの太さしかありません。
コンパクトだけあって、さすがに一番最後の脚は細いので、すべての脚を伸ばした際の安定度は微妙ですが、出勤時のバッグに入れて持ち歩けるサイズで街撮りの際はとても重宝しています。
雲台一体型です。雲台の「ボール」の上に運台座が乗っているような機構で、とてもコンパクトな作りです。
素材がカーボンのものとアルミのものがありますが、カーボン製のものは量販店価格でポイント還元込でも8万円を超えてきます(2021年12月現在)。なかなかのお値段。
PeakDesignのサイトから個人輸入で買うとかなりお得に買えるので(英語での入力が必要ですが)頑張る価値はあります。
ただし初期不良、故障時は海外サイトと直接交渉になるので、その点覚悟は必要です。
私は個人輸入しました。
いわゆる購入サイトなので、記入する部分は多くありません。
ハードルはそんなに高くないです。
Leofoto G2との組み合わせが最高な点
この三脚、とてもコンパクトなので、「街撮り」や「家での物撮り」にとても重宝するのですが、雲台の動作範囲が限られていたり、それほど使い勝手のいい雲台ではありません。
また、「街撮り」「物撮り」など、どちらかというと主用途は精密な構図の追い込みが必要なので、使い勝手で困っていました。
その点、G2を組み合わせると
- 細かい構図の追い込みができるようになる。
- G2自体が小さいのでコンパクトさを損なわず機動力が失われない。
- G2底面がアルカスイス互換なので雲台に直接つけられる
以上のように、この三脚のメリットを活かしたまま、苦手な点を補完してくれるので最高の組み合わせです。
まるで専用品の様なフィット感!!
G2のカスタム
G2で不満な点は各ノブの形状が非常に似ていること です。
特にクランプ用ノブとギアの角度を変更するノブが「黒色」「銀色」の違いこそあれ、ほぼ同等形状であるため、誤操作のリスクがあります。
これを「熱収縮ゴム」をつかって誤操作の防ぐためにノブをカスタムしてみました。
指で触れたときの触感を変えることで誤操作を防止します。
気になる方はこの記事を参考にしてみてください。
まとめ
手持ちの機材に”簡易的にギア雲台の精密な構図調整機能が追加できる点”がG2の特徴です。
ただし
- 予算に余裕がある
- 大きくても構わない
- 頻繁に精密な構図の追い込みをする
ということであれば、最初から正規の?G4の様なギア雲台を買うのがよいのかなと思います。
なお、PeakDesignのトラベル三脚をお使いの方にはG2との併用最強です。強くお薦めします。
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