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【レビュー】Leofoto BV-15レビュー 〜BV-10との比較を中心に〜

※2024年3月3日更新:BV-15専用のプレートについて追記しました

今回はこんな記事です。

Leofotoよりアルカスイス互換のビデオ雲台として人気のあるBV-10の基本的な機構はそのままに、耐荷重が大きくなり、機能が拡張されたBV-15が発売されましたのでご紹介します。

私は普段、Leofoto BV-10を飛行機撮影時に愛用しています。
このため、BV-10の後継雲台とも言える、BV-15は発売以降、かなり気になっていました。

ただし残念ながら、BV-15は発売直後のためか、ググってもまともなレビューはほとんど見かけませんし、ましてやBV-10とBV-15を比較した記事などは見ることが出来ません。

このため、今回、BV-15を購入した機会にBV-15、BV-10の両機種の比較を中心にレビュー行ってみたいと思います。

BV15全体

BV15全体

私のBV-10使用歴

BV-10を2018年に購入し、初期型から使っているので、4年以上利用していると思います。
なお、初期型はパンが固かったり、雲台裏のネジの仕様が一部違ったり等がありました。
その後、最新のBV-10は固めのパンが改善された と聞きましたので、最新型を購入し、初期型、最新型の2世代使っています。

ただし、若干は改善されていますが、残念ながら私にはBV-10のパンはまだ固いです。

Leofoto VH-30R並にぬるぬるさせてくれればいいのに、、なぜ改善されないのかな。BV-10は軽くていい雲台なのでこの点がずっと残念に思っています。

BV-15から追加された機能

BV-10からBV-15へは耐荷重の強化以外に下記の点が大きな機能追加ポイントとなります。

  • パン動作(横方向回転)に対し、雲台下部のダイヤルでテンション調整ができるようになった
  • チルト動作(前後方向の動き)に対し、雲台側部のダイヤルでテンション調整ができるようになった

これが主な機能追加ポイントとなります。

その他のスペック比較

BV-10 BV-15
重さ 700g 1300g
耐荷重 5kg 10kg
三脚取付ベース 60mm 70mm
カウンターバランス 表記なし 2-3kg

カウンターバランスですが、以前はBV-10にも4kgの記載があったんですが、、、最新版は消えています。大人の事情?でしょうか。

なお、諸元は明示されていませんが、BV-10にもカウンターバランス機構は実装していて、一定の反力はあります。カウンターバランスがない、例えばVH-30Rなどと比べると格段に使い勝手はいいです。

使用感

重さ

BV-10の700gに対し、BV-15は1300gで約二倍。BV-15は結構ずっしりきます。
金属の塊って感触ですね。

大きさ

BV-10から少し大きいくらいを想像していましたが、一回りくらい大きいです。
パン部分がかなり厚くなっているせいもありますが、想像よりかなり大きく感じました。

BV-15 と BV-10 比較(横から)

左:BV-15 右:BV-10

BV-15 と BV-10 比較(後ろから)

左:BV-15 右:BV-10

BV-15 と BV-10 比較(上から)

左:BV-15 右:BV-10

パン

雲台下部の大型のダイヤルを回してパンをする際の重みを変更します。

BV15のパンの負荷調整ダイヤル

パンの負荷を一番軽くすると、BV-10に比べてかなり軽くなっています。
ずっとBV-10のパンが固くて不満だったので、この点は大満足。
また、負荷変更用のダイヤルも大きめで操作はとてもしやすいです。

パンの動作は適度な粘度があり、とてもスムーズ。
ただし、部材が擦り合わさるような音が若干します。

ダイヤルは特にクリック感はなく無段階で締め込んでいく感じです。

チルト

本体側部にある負荷変更用ダイヤルを回してチルト時の負荷を調整します。

BV15のチルトの負荷調整ダイヤル

負荷の効きを一番軽くするとカウンターバランスは効きつつかなり前後に軽く動きます。
変更用ダイヤルも適度な大きさで操作しやすく、回す際、若干のクリック感があります。

全体の造形

BV-10に比べるとBV-15は金属の部材も多く、高級感が増しています。

ただし、、、あえていうならテンション調整用のダイヤルのフォントがもうちょっとデザイン性のあるフォントだと良かったですね。

BV15のパンの負荷調整ダイヤル

BV15のチルトの負荷調整ダイヤル

水準器

BV-10、BV-15ともに水準器が雲台基部と雲台上面に付いており、水平を調整しやすくなっています。
BV-10が雲台基部に埋め込みのようになっているのに対し、BV-15の方は若干外側に飛び出した形状になっているので視認性はこちらの方が良さそうです。

BV10の水準器

BV-10

BV15の水準器

BV-15

拡張性

雲台上面側部にネジ穴が開けられています。
BV-10は1/4のネジ穴が一つだけですが、BV-15は1/4と3/8がそれぞれ一つずつ配置されています。

BV10のネジ穴

BV-10

BV15のネジ穴

BV-15

付属品

基本的な付属品はBV-10と変わりません。

  • パン用のハンドル
  • 六角レンチ

が付属しています。

パン用ハンドルはBV-10、BV-15ともに大きさ、形状ともに変わりません。
ただし、パン用のハンドル取付部の刻みが若干形状が違い、BV-10よりもBV-15の方がやや荒い感じになっています。載せる機材がBV-15の方がより重いので、そのためかと思われます。

BV15 と BV10 のパン用ハンドル比較

上:BV-15 下:BV-10

また、ハンドル取り付け穴はBV-15は内側に金属部材が取り付けられています。
これもおそらく強度を増すためだろう と思われます。

BV15のパン用ハンドル取り付け場所

この手のところは中国メーカーとは言え、Leofotoはちゃんとしています。
こういうところが私は好きですね。

Leofoto製品のちょっとした豆知識

レバー型の調整ノブですが、たまに方向が使いにくい方向で固定されてしまうことはありませんか?

基本的にLeofotoのこの手のノブは外に引っ張ると向きを変えることが出来ます。
これ、知らない人も多いですが、結構便利機能です。

BV15のパン調整ノブ

回しにくい場所になったら

BV15のパン調整ノブ

六角ネジが見えるまで外側に引っ張って

BV15のパン調整ノブ

向きを変えてまたはめこみます

ギャラリー

BV-10とBV-15をそれぞれ三脚に載せ、カメラをつけてみましたので、取り付けた感じの参考にして下さい。なお、三脚は脚が32mm径のLP-324Cです。

BV-10(レンズ150-600mm)

BV-10(レンズ150-600mm)

BV-15(レンズ150-600mm)

BV-15(レンズ150-600mm)

BV-10(レンズ150-600mm)

BV-10(レンズ150-600mm)

BV-15(レンズ150-600mm)

BV-15(レンズ150-600mm)

BV-10(レンズ70-200mm)

BV-10(レンズ70-200mm)

BV-15(レンズ70-200mm)

BV-15(レンズ70-200mm)

私は三脚上部にアルカスイス互換の雲台用クランプをつけていますので、少し「かさ上げ」して見えているかも知れません。その点は注意して下さい。

なお、雲台用クランプは何?な方はこのリンクの先も参考にされて下さい。
この運用、雲台を数種類使い分けている方にはとても便利な運用です。

BV15専用プレート

BV15には運台座部分に取り付けるアルカスイス互換のプレートが準備されていることを最近知りまして、、(今更ながら)

これ以前は(すでに廃盤になっていますが)SmallRigの雲台用クランプ(2406)付属のプレートを使用していました。

ただし、BV15の運台座に対して長さが不足しており、また、上部のプレート部分の厚みもあり、クランプと接合時にアンバランス感が否めず、なんとかしたいとおもっていたところ、BV15向けの専用プレートがあることを知りました。

早速取り寄せてみたところ、専用品につき、BV15の運台座との一体感は当然ながら、適切な肉抜きもされており、また、空転防止用のイモネジもついていました。完璧。

左:SmallRig 右:Leofoto

左:SmallRig 右:Leofoto

横幅は完全に一致

運台座のエッジ部分にそってプレートの端が盛り上がっており一体感もあります

私のように雲台下部にアルカスイス互換プレートを装着し、雲台交換を簡単にしているカスタマイズをしている方にはかなりオススメです。

なお、専用プレートですが、BV10用も準備されていますので、BV10を利用している方はBV10向けの専用品を使ってください。

おまけギャラリー

BV-15の造形が気に入った私の単なる趣味のギャラリーです。
特に雲台上面のテーパーのかかった造形+くり抜きっぷりがたまらない。

BV15 ギャラリー BV15 ギャラリー BV15 ギャラリー BV15 ギャラリー(横から) BV15 ギャラリー(後ろから)BV15 ギャラリー(上から)

まとめ

想定以上に筐体は大きめでしたが、いい意味でとてもがっちりして安定感のある雲台です。
全体の造形も高級感があり、とても気に入りました。

ただし、100-400mm程度のレンズ+ミラーレスだとちょっと大げさに見える雲台かも知れません。

また、全体のバランスを考えると脚が32mm径以上の三脚と組み合わせることをおすすめします。

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