今回はこんな記事です。
今回は撮影がワンランクアップする「花火撮影で”使える”機材」について紹介します。
なお、花火撮影のノウハウについてはこちらの記事も併せてご覧ください。
機材の全体像
機材の全体像はこんなイメージです。
カメラ1台構成時
カメラ2台構成時
以降でそれぞれの構成毎に詳細を説明します。
カメラ1台構成時の機材構成詳細
カメラ
ストラップはPeakDesignのアンカーリンクスに対応したストラップを使って取り外しを容易にしています。
花火撮影に限らず、シャッターを数秒レベルで長めに開ける撮影の場合、ストラップが風で揺れると機材全体が揺れるので、それを極力防ぐ目的です。
PeakDesignのアンカーリンクスについての詳細はこちら。
また、カメラ本体にはアルカスイス互換のL字プレートを付けて、(アルカスイス互換の)雲台固定時にいちいち雲台に取り付けるためのプレートをつけず直接取り付けをしています。
この構成を取るまでは「プレート”だけ”」忘れて、三脚にカメラを取り付けられなかった という悲しい事故が極稀に発生していましたがそれが無くなりました。
L字プレートを使うと、カメラを縦構図で撮影する際、カメラを横に配置する場合と同等の操作感になり、雲台の可動域の制限を受けづらいので構図調整が容易になります。
L字プレート装着のメリットはこの記事でも詳細説明しているので併せてご覧ください。
三脚
三脚上部の運台座にアルカスイス互換のクランプをつけています。
この構成にすると雲台を取り付ける「ネジ」がむき出しにならないので、雲台を取り外して持ち歩く際、周りに傷をつけてしまう などの懸念も無くなります。
雲台下部にはアルカスイス互換プレートを付けっぱなしにして雲台の交換を容易にしています。
なお、三脚、雲台がアルカスイス互換で統一されていると、様々な種類の雲台や機材を簡単に交換できます。
後述しますが、カメラの2台構成を取る場合に機材構成を変える必要もあり、その点でもこの構成は重宝します。
三脚のアルカスイス互換化についてはこちらの記事にも詳細書いています。
カメラ2台構成時の機材構成詳細
そもそも花火撮影時にカメラを2台構成にする理由ですが、花火によっては5分~10分ほどで終わってしまう花火も少なくありません。
このため、短時間の花火に対し、縦構図・横構図を同時に撮影することが目的です。
三脚2台に分けてそれぞれにカメラを設置する方法もありますが、多くの場所を必要として他の方に迷惑がかかることと、2台に分かれていると操作が煩雑なこともあり、三脚1台にまとめています。
カメラを2台構成にする場合、カメラ・三脚の基本的な構成はカメラの1台構成時と大きくは変わりませんが、三脚に設置する機材がかなり変わってきます。
まず、三脚上部にアルカスイス互換のロングプレートを設置します。
プレートは表、裏、両面がアルカスイス互換プレートとして使えるタイプです。
プレート上には表、裏、2面がアルカスイス互換クランプになっているダブルクランプを設置し、雲台を取り付けられるようにし、また、プレート上の位置調整を容易にしています。
クランプには雲台下面にアルカスイス互換プレートを取り付けた雲台 2台を設置します。
あると便利な機材
前後バランスを取るプレート(もしくはレンズサポーター)
花火は10秒前後、シャッターを開けることもあり、機材が安定して配置されていることが望ましいです。
軽いレンズを使っている場合はそれほど気にする必要はありませんが、大三元レンズなどを使う場合はレンズがそれなりに重いので、機材を安定して設置するために前後バランスを取るためのプレート、ないしはレンズサポーターがあるとよいです。
なお、こちらは特注のレンズサポーターになります。
SmallRigで特注したもので一般発売されていないので、商品リンク等は貼りません。
このレンズサポーターはナニモノ?と気になる方はこちらの記事をご参照ください。
レリーズ
シャッターを押し込む際に三脚に固定したカメラのブレを防ぐため、レリーズ(リモコン)があるとよいです。
スマホホルダー
当日の花火の打ち上げスケジュール確認、リアルタイムのSNS投稿など、花火撮影中でもスマホを操作するケースがそれなりにあると思います。
その際、スマホは手元に近い位置で操作できると良いですよね。
このホルダー自体は自転車のハンドルなどに装着するものですが、三脚への取付時も安定感があって重宝します。
詳細はこちらの記事も参考にしてください。
ライト
花火撮影時は(当然)暗いので、手元を照らすライトがあると便利です。
最悪はスマホのライトで照らすなんて手も使えますが、片手が塞がります。
この点、首にかけるLEDネックライトは手が塞がらないので便利です。
同じようなライトで頭につけるタイプもありますが、視線の向きによってあちこちを照らしてしまい、夜間の星空撮影などでは周りに迷惑をかけてしまいます。
この点、首にかけるタイプは顔の向きによりあちこちを照らすことがないので、この点でも使い勝手がよいです。
まとめ
花火シーズンがいよいよ本格化。
今年は隅田川の花火も開催されるようで、とても楽しみです。
機材を整えるのも大事ですが、花火撮影はそれなりに撮影技術も必要なので、事前に準備(練習)してから実際の撮影に臨んでくださいね。
花火撮影のコツはこの記事も参考にしてみてください。
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