今回はこんな記事です。
CDF(シネマディフィージョンフィルター)とは
KANIフィルターではCDF(シネマディフィージョンフィルター)と呼んでいますが、H&Yなど他のフィルターメーカーではBlack Mist(ブラックミスト)とも呼ばれているフィルターです。
点光源が光の芯を残しつついい感じに「ぽやっ」と撮れるので夜景撮影時は高頻度で利用しています。
CDF(シネマディフィージョンフィルター)とは
映画のワンシーンを思わせる絶妙な拡散効果。芯がありながらも全体的に柔らかい描写。低反射コーティング仕様となっているためスチルにも動画にも。
なお、別記事でCDFとBlack Mistをぞれぞれ比較しているのでそちらも参考にしてください。
また、CDFと同等効果のあるBlack Mistを使った作例もこちらで記事にしています。
このCDFを使うと、ソフトフィルターの様に星空が全体的にぼやけず、芯がありつつもぼやけるのではないか と思って検証をしました。
使用したフィルター
今回作例に使用したフィルターはこちらです。
CDFはKANI製品を使用しました。効果の強さはNo.2を使用しました
注:No.”xx”の数字が大きくなるほど効果が強まります。No.2は標準的な効果です。
使用したソフトフィルターはKANIのPartial Soft Focus Filterです。
70%がソフト効果、残り30%は透過の加工をされている角型のソフトフィルターで、一般的なソフトフィルターだと全面にソフト効果がかかってしまい、星景撮影時、例えばにじませなくともよい空以外の地表などもぼやけてしまうところ、地表面は透過部分にすることで、空はにじませつつも地表はにじませない なんてことができます。
比較したフィルターの組み合わせ
下記のパターンで星がどのように撮れるかの効果を比較しています。
- フィルター無しとソフトフィルターを比較
- フィルター無しとCDFを比較
- ソフトフィルターとCDFを比較
- ソフトフィルター と CDF+ソフトフィルター重ね付け を比較
作例比較
作例は河口湖で撮りました。富士山と星空を絡めた撮影にしています。
なお、Partial Soft Focus Filterの挿入位置を調整し、富士山、地表面にはソフト効果をかけないようにして撮影しています。
フィルター無しとソフトフィルターを比較
ソフトフィルターを使ったほうが明らかに全体的に星がくっきり大きく撮れています。
右上のオリオン座もソフトフィルターを使うことでくっきりと撮影出来ています。
フィルター無しとCDFを比較
CDFを使ったほうがやや星が大きく撮れていますが、ソフトフィルターほどの効果はありませんでした。残念!!
ただしCDFの方は星の光が芯を残しつつ、柔らかな感じに拡散しています。
また、街明かりもCDFの方がいい感じに柔らかく撮れています。
ソフトフィルターとCDFを比較
CDFよりもソフトフィルターの方が明らかに星が大きくくっきり撮れています。
ただしCDFの方が星の光が芯を残しつつ、柔らかな感じに拡散しています。
ソフトフィルターのみ と CDF+ソフトフィルター重ね付け を比較
ソフトフィルターのみよりもCDFと重ね付けした方はやや星が小さく撮れています。
ただしCDFありの方が星の光が芯を残しつつ、柔らかな感じに拡散しています。
また、街明かりもCDFありの方がいい感じに柔らかく撮れています。
まとめ
CDF単独では星をはっきりと撮るという点で残念ながらソフトフィルターには敵いませんでした。
ただし、街明かりがいい感じでぼやけるのと、星の芯が少しくっきりするので、私は特に街明かりが絡む場面では星空撮影にソフトフィルターとCDFと重ね付けして使っています。
作例が気に入って頂けたならみなさんも使ってみてください。
なお、私はCDFとソフトフィルターを角型フィルターで重ね付けしましたが、円形フィルターでの重ね付けでも同等の効果が得られると思います。
今回の記事を書いて改めて思いましたが、、、
いや〜フィルターワークって楽しいですね!
その他の各種フィルターの効果を比較してみたい場合はこちらの記事も参考にしてみてください。
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