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究極のレンズサポーターを探求するのだ 〜シリーズちょっとだけ復活〜

2023年1月2日追記:『ATOLL』についてSONY向け以外にNikon、Canon向けも販売が開始されていたので商品リンクを追加しました。

今回はこんな記事です。

三脚座のないレンズ向けの『究極のレンズサポーターを探求するのだ』シリーズは一旦完結をさせたのですが、、
最近非常に気になるレンズサポーターが発売されたのでちょっとだけ復活します。

『究極のレンズサポーターを探求するのだ』シリーズは全4部作で一旦完結しました。

究極のレンズサポーターを探求するのだ(その1)〜三脚座なしの望遠レンズ向けレンズサポーター〜
究極のレンズサポーターとはなにか?をひたすら探求していきます。三脚座の無い望遠レンズ対するレンズサポーターはどんなものがよいか をいろいろな製品を使って検証しました。今回はSIGMA 100−400向けレンズサポーターについて探求しました。
究極のレンズサポーターを探求するのだ(その2)〜どう固定すると一番安定するの?〜
レンズサポーターにはいろいろ種類がありますが「どんな機材構成で」「どう固定すると」一番ブレに効果があるのを各パターンで比較してみました。少し極端な条件ではありますが合計6パターンの機材構成で検証した結果をまとめています。
究極のレンズレポーターを探求するのだ(その3)〜初めてカスタムオーダーしてみたら〜
初めて機材メーカーさんにオリジナルの機材をカスタムオーダーしてみました。対象はレンズサポーター一式です。いろいろ想定外はありましたが自分だけのカスタム製品っていいですね!!
究極のレンズレポーターを探求するのだ 〜完結編〜
「究極のレンズレポーターを探求するのだ」シリーズの完結編となっております。三脚座の無い望遠レンズに適切なレンズサポーターがないか をひたすら探求して来ました。今回、SmallRigさんへオリジナル機材をカスタムオーダー発注してシリーズ完結です。

しかしながら、このシリーズを通して特注した「究極」のはずのレンズサポーターも使っているうちにいくつか不満が出てきました。

今回はこれらの不満が解決した機材構成の紹介です。

究極のレンズサポーターの不満なところ

『究極のレンズサポーターを探求するのだ』シリーズで紹介しているSmallRigに特注のレンズサポーターはとても使い勝手がいいのですが、構図変更時にいちいちレンズサポーターから取り外すのが面倒だなと思っていました。

特に夜間の作業時は手元が怪しいので、レンズサポーターのクランプへの取り付け、および機材同士のセンターをきちんと合わせるのがそこそこ面倒です。

構図を変えるためにはダブルクランプからカメラを一旦外さないとならない

構図を変更するたびに、、、

クランプとプレートの中心の合わせ直しが必要

また、(これはL字プレートを使う限り仕方ないのですが)縦構図へ切り替えの際はカメラ横のアクセサリーターミナルが塞がれるので、L字プレートを横に伸ばすか、スペーサーを使うなどしてレリーズケーブルなどを挿入できる「空間」を作らないとなりません。

レリーズが入る隙間を確保するためL字プレートをスライドさせる

もしくはスペーサーを入れてレリーズが使えるようにする

Kei
Kei

このため、レンズサポーターごと「ぐるん」と回せないものか といろいろ思案していました、、、

レンズサポーターで実現したいこと

あらためて三脚座の無いレンズ使用時にレンズサポーターで実現したいことを整理すると、、、

  1. 機材を安定して固定したい
  2. カメラへの直付けネジ等は使わず極力アルカスイス互換クランプなどで機材を取り付けしたい
  3. ”雲台から機材を外したりせずに” 横構図⇔縦構図の切り替えを簡単にしたい
  4. 横構図⇔縦構図の切り替え時、カメラ横のアクセサリーターミナルを塞がないようにしたい。

特注のレンズサポーターにより『1.』『 2.』 は実現されましたが、残りの『3.』『4.』の使い勝手の悪さが今回の機材でようやく解決されました!

課題を解決した機材

すでに2件ほど記事にしている『二層型回転リング』という製品です。

「ATOLL」の横構図⇔縦構図の構図切り替え精度を検証してみた
L字プレートを超えられるのでは?との期待が高い二層型回転リング「ATOLL」。 この製品の売りの一つである「横構図⇔縦構図の構図変更時に構図のズレが発生しない」を徹底検証してみました。
『ATOLL』と類似品を比較してみた
二層型回転リング「ATOLL」。この製品が気になって調べていたところ良く似た類似品を見つけました。今回は「ATOLL」と「類似品」について徹底比較します。

私が知る限り現在、Silence Cornerという会社から『ATOLL』という製品、SWFOTOという会社から『LS』という2製品が出ています。

どちらもコンセプトはほぼ同等で、三脚座の無いレンズに対して三脚座相当の機能(前後バランスが取れる、構図切り替えが容易 等)が提供できる製品です。

ATOLL Model Cの紹介

引用:Silence Corner商品紹介ページより

2023年1月2日追記
この記事の初稿時点では『ATOLL』はSONY向けのものしか発売されていませんでしたが、Amazonの方でNikon、Canon向けの販売も追加されていましたのでリンクを追加します。

SONYの場合、サイズ『ATOLL S』を選択。
Nikon、Canonの場合は機種によりサイズを選択、あるいはさらに追加でベースプレートの追加が必要になるようです。

引用:Amazon商品紹介ページより

『二層型回転リング』を用いるケースは横構図⇔縦構図の切り替えを容易に、極力構図変更をせずに実施したい というケースだと思いますが、それはそもそも三脚を使用する前提で、かつ、三脚を利用する以上、機材のブレなどの安定度は重要だと思います。

しかしながら三脚フォトグラファー ハクさんの記事でも言及していますが、『二層型回転リング』は構造上、三脚に据えた際の安定度に若干不安な点がありました。

今回、『究極のレンズサポーター』と『二層型回転リング』を組み合わせることで、双方の課題を補完して、なかなかよい機材構成が完成しました。

機材の組み合わせ

『二層型回転リング』である、「ATOLL」、「SWFOTO」どちらもレンズサポーターと組み合わせすることで安定度、および、構図変更時の精度、構図変更時の操作性が格段に上がります。

また、SWFOTOの場合はL字プレートをつけたままでも装着が可能です。

『ATOLL』との組み合わせ

・Z6Ⅱ+SIGMA100-400mm F5-6.3 Contemporary

『SWFOTO』との組み合わせ(L字プレートあり)

・Z6Ⅱ+SIGMA100-400mm F5-6.3 Contemporary

L字プレートはSmallRigの2947という型番の製品と組み合わせしています。

この構成のよい所

  • アルカスイス互換で構築。ネジを使って取り付ける煩雑な操作は不要。
  • 横構図⇔縦構図の切り替えが容易。
  • 横構図⇔縦構図切替時に光軸(構図)の中心がずれない。
  • レンズサポーター側下面のプレートにより前後バランスの調整幅が大きいため、様々なレンズのバランス調整が可能。
  • 縦構図に切り替えてもカメラ横のアクセサリーターミナルが塞がれない。

さらには

  • (SWFOTOの場合は)L字プレートをつけたまま装着できる。

私は常時L字プレートを付けるのを基本スタイルにしているので『二層型回転リング』をつけるために逐一外すのはできればしたくないのです。

『SWFOTO』はカメラ取り付け用のプレートの調整幅が『ATOLL』に比べて大きく、L字プレートをつけたままでも装着が出来ます。

なお、なぜ、L字プレートを常時つけておきたいのか はこちらの記事も参考にしてください。

使用感

『ATOLL』は値段もそれなり(SWFOTOの2倍以上)にするだけあって、さすがの品質。
SIGMA100-400mm に取り付けたケースでもカメラの回転は安定しています。

一方、SWFOTOはそもそも回転がスムーズで無いところに追い打ちで、SIGMA100-400mm のような大きめのレンズだとスムーズに回転せず、二層型回転リングの部分が多少グラグラします。

SIGMA100-400mm を使用する場合、レンズサポーターと一緒に使う分には使えなくはないが、構図に変更に伴うカメラの回転時の安定性はやや難ありです。

ただし回転させたあと、二層型回転リングの回転を止めるネジをしっかりと止めてしまえばそれなりに安定はします。

まとめ

今回ちょっとだけ「究極のレンズサポーターを探求するのだ」シリーズを復活しました。

Kei
Kei

今後も面白い機材が出来きたらみなさんが忘れた頃にまたちょっとだけ復活するかも、、、

ただし、L字プレートを併用する際は「SWFOTO」の製品しか使用できず、SWFOTOの加工精度等を踏まえると『究極』の「使用感」としてはまだまだです。

やはり「ATOLL」並にしっかりとした製品でL字プレートも併用できると”真の意味”で『究極のレンズサポーター』が完成します。

いずれにせよ、こうして シリーズが復活する ってことは楽しい機材が出てきた証拠なので、その時を楽しみにしていてください!

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