*2026年5月更新:2026年度版の最新機材に全面的に記事を更新しました。
今回の記事はこんな内容です。
最近発売されたギア雲台 Leofoto G4proMを中心に、2026年最新版の機材に全面的に記事の内容を更新をしました。
花火の光跡を残しつつ撮影する花火の撮影は、三脚を利用したり、カメラを長時間露光したり と、ある程度整った機材と撮影技術を必要とする撮影対象です。
また、花火が打ち上げられている短時間での撮影で撮れ高を上げるため、カメラを2台構成とし、縦構図・横構図を同時に撮影することも行います。
ただし、花火撮影は一般的な風景撮影のような撮り直しはしずらく「一発勝負」の連続です。
花火が打ち上がる、わずか10〜20分の間に、構図の微調整・設定変更・2台のカメラ管理を完璧にこなすには、適切な機材構成とし、効率的に撮影をこなすことが不可欠です。

設定がキマるとこんな写真が撮れます
本記事では、私が試行錯誤の末に辿り着いた、2026年型の花火撮影用の機材を紹介します。

正直言って、ここまで必要なのか?な機材もありますが、機材オタクが”趣味で”凝りに凝りまくった機材構成ですので、エンターテイメント?として読んでいただけると幸いです。
かなり紹介している機材が多いので、読みやすさを優先して、各機材へのリンクは最後にまとめておきます。適宜ご利用ください。
なお、長文になっていますので、目次などを使って気になる部分だけでも適宜読んでいただければ、、と思います。
そもそもの撮影のテクニックの詳細はこちらの記事を書いているので併せてご覧ください
全体外観
<機材構成のポイント>
- カメラ:2台構成で縦構図、横構図を同時に撮影できるように
- 雲台:花火と背景の構造物との構図のバランスを微調整できるよう、カメラ2台ともにギア雲台を使用して三脚に固定
- フィルター:花火の光跡をシャープにするため、カメラ2台にそれぞれNDフィルターを装着
- その他機材:花火は長秒撮影となるため、ブレの防止で『レリーズ』を使用し『カメラ+レンズ』の前後バランスをとるための機材を使用
- 補足:機材の固定はほぼすべてアルカスイス互換の機材で構成


機材構成が分かりやすいようにカメラ、スマホをあえて外した状態



機材構成が分かりやすいようにカメラをあえて外した状態

機材構成が分かりやすいようにカメラをあえて外した状態
では、以降で個別に各部位を見ていきます。

1台の三脚にカメラを2台設置せず、そもそも三脚を2台にしてカメラの2台構成を組む方法もありますが、大きな花火大会では混雑して三脚設置スペースも限られるため、最小のスペースで撮影できるよう、三脚を1台だけ使用する構成を組んでいます。
機材構成詳細
三脚部分
私の使用している三脚(LG-324C)はLQシリーズをベースにPoseidonシリーズに実装されている防水・防錆・防砂機能を併せ持つモデルであり、色もシルバー仕様の特殊なモデル(Wings of Godシリーズ)です。また、小型ながらシステム三脚です。


色がシルバー(白色)なので、暗所でも機材の場所がわかりやすく、花火撮影などでは重宝するカラーリングをしています。
なお、LGシリーズはシステム三脚なので、センター部分をフラットユニット、センターポール、レベリングユニットに交換することが可能です。
システム三脚であるLGシリーズはセンターユニットを交換することで
- 高さを稼ぎたいときはセンターポールを装着
- ビデオ雲台などを利用する際はレベリリングユニットを装着
- 安定度を増すためにはフラットユニットで三脚に直付け
など、あらゆるシーンに応用が効くスグレモノの三脚です。
ベースプレート部分
ベースプレートにはアルカスイス互換の機材が取り付けられるものを選択(SUNWAYFOTO フリープレート DPG-3016R)。

ベースプレートに上面、下面それぞれにアルカスイス互換のクランプ機能があるダブルクランプを装着します。
(後述しますが)ダブルクランプを使用するのは雲台下面にアルカスイス互換のプレートを付けた雲台をベースプレートに固定することができるようにするためです。
ベースプレートは雲台を直接ネジ止めできるタイプもありますが、
- ベースプレートへ装着後の雲台の位置の調整のやりやすさ
- ベースプレートへの雲台の取りつけ・取り外しの容易さ
を狙ってこのような機材構成を組んでいます。
なお、以前はダブルクランプは通常の?このようなダブルクランプを使っていました。


ただし、このタイプ、上段と下段のどちらを動作させているノブなのかわかりにくく、意図せず誤操作した場合、設置した雲台が外れるリスクがあり、改善をしたいと思っていました。

どちらかのノブが上段のクランプ、一方が下段のクランプを操作するノブになりますが、前後が入れ替わったり、上下が入れ替わると上段、下段、どちらのクランプを操作しているのかわかりにくくなります。
こちらの対策ができる製品がLeofotoからリリースされていたので、今回導入しています。
『Leofoto DDC-50B QR Double Clamp』という製品です。
この製品の面白いところはノブが片方向にしかついておらず、手前側が上段の操作用、奥側が下段の操作用になっている点です。
このようなノブの構成だと仮にクランプの上下が入れ替わっていたとしても操作するノブの役目は変化しないため、誤操作のリスクが減ります。


製品の主旨としては、本来はジンバルなどでの利用時に干渉しないよう、ノブを片側に寄せたいのが目的のようですが、ノブがコントロールするクランプが常に変化しない点で、暗所でのノブの誤操作防止にとても有効な製品です。
雲台部分
2台のカメラ用にギア雲台を2台使用します。
最近発売開始されたLeofoto G4proMを2台構成で使用しています。

このギア雲台は前後、左右、横回転がすべて粗動、微動(ギア駆動)できるスグレモノです。

1台はG4(シルバーモデル)のクランプをLeofoto GR-3換装してG4proM化して使用しています。

雲台の最下面にはアルカスイス互換のプレート(Leofoto P-BV10)を付けて、クランプで簡単に設置ができるようにしています。

カメラ部分
花火の光跡を撮るため、花火撮影は比較的長秒での撮影になります。
カメラ本体へ取り付ける機材(レリーズ):最優先
花火撮影の際、後述するフィルターやL字プレートは最悪は準備できなくても構いませんが、レリーズだけは最低限準備しておくのが望ましいです。
カメラを三脚(必須)に固定し、撮影する際、手でシャッターを押すとどうしてもブレます。
また、撮影テクニックの記事でも触れていますが、シャッターは長時間開けて「バルブモード」で撮影するのがとても撮りやすいです。
「バルブモード」はシャッターボタンを押している間、シャッターを開けておくことになるので、なおさらカメラ本体のシャッターボタンを長時間押すのはブレに繋がります。

純正のレリーズだと値段はそこそこしますが、純正でないものなら800円~1000円程度で買えるので、ぜひ準備してみてください。
レリーズを三脚にとりつける際の小さなカスタム(マジックテープで固定)
レリーズを使用しないときはコントローラー部分の設置場所に意外に困るものです。
かと言って、変な固定の仕方をするといざというときに取り出しが遅れ、重要な撮影タイミングを逃します。
レリーズ本体にマジックテープを巻き、三脚本体にマジックテープを”裏巻き”することで簡易にレリーズ本体を固定することができます。




かなりチープなカスタムですが、大変使い勝手がよいカスタムです。
カメラ本体へ取り付ける機材(L字プレート)
特に花火の打ち上げ場所に近い場合、上空に花火が上がるため、カメラを横に向けて縦構図にして撮影することも多いと思います。
三脚をカメラに取り付けた状態では通常、カメラを倒して縦構図を撮影することになり、非常に不安定であることと、雲台の動作範囲が限られるので構図の調整が非常にやりづらくなります。
これを解決するのがL字プレートです。縦構図を撮影する際、通常の横構図と同じようにカメラを設置できるため、撮影が非常に快適になります。
私はカメラは Z8、Z6Ⅱ を使用していますが、どちらもL字プレートを装着しています。
Z8 には KIRK のL字プレート、Z6Ⅱ には RRS のL字プレートが装着してあります。

L字プレートを装着したZ8

L字プレートを装着したZ8

L字プレートを装着したZ6Ⅱ

L字プレートを装着したZ6Ⅱ
縦構図用の機材
機材のブレを最小限に抑えるため、『カメラ+レンズ』の前後バランスを取る機材を使用してカメラを雲台に固定するのが望ましいです。
その際、Z8+24-70 F2.8などのやや重めの機材を使用する場合はカメラ本体とレンズの2点で支持するためにレンズサポーターを使用しています。
なお、ここまで短めのレンズサポーターは簡単に手に入らず、過去にはSmallRigにワンオフの製品を外注したりもしていました。

流石にこれを紹介してもみなさんが真似ができないので、USAのHejnar PHOTOという会社の製品を紹介します。私は数年前にこちらの会社の製品も直輸入して使用しています。

各パーツを分解したところ

すべてのパーツを組んだ後
セット品はなく、この会社のHPから自分で各製品を選択して発注する形なのでやや難易度は高いです、、、
非常に拘りをもって製品を作っており、製品の質は大変よいです。
お値段はそこそこしますが、RRS、KIRKに引けを取らない質感の良さです。
気になる猛者の方は詳細はこちらの記事を参考にしてください。
縦構図は主に24-70mmの標準レンズ(NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S)を使用して撮影していますが、このレンズが比較的重いため、Hejnar PHOTO のレンズサポーターを使用し、レンズ部分と本体の2箇所を支え、前後バランスを確保しています。


横構図用の機材
14-30mmの広角レンズ(NIKKOR Z 14-30mm f/4 S)を使用して撮影しています。
このレンズは軽いため、レンズサポーターまでは用いず、クランプ付きのスライドプレート(sunwayfoto DMP-100R)を使用し、前後バランスのみ取っています。


フィルター部分
角型フィルターシステムは KANI の HT-Ⅳ型 を使用し、各フィルターにはフレームを付けて使用しています。

また、花火の光跡をよりシャープに撮影するため、角型フィルターのND8フィルターを使用し、NDフィルターの外側には加工のないガラスだけの角型フィルター(Pure Filiter)を保護フィルターとして使用しています。
Pure Filiter は他のNDフィルターとフィルターバッグ内で区別がつくように通常のブラックのフレームではなく、『グリーンのフレーム』をつけています。



ある花火大会にて打ち上げ場所近くで花火を撮影していたところ、(風の強い日でしたが)打ち上げ花火のまだかなり熱い燃えカスがNDフィルターに当たって、表面の加工膜に穴が開いてしまったことがありました。このため、撮影場所のよっては角型フィルター用の保護フィルターをつけるようにしています。
なお、HTⅣ について詳細を書いた記事はこちらです。
かなり使い勝手のよい角型フィルターシステムなので超おすすめです。


HTⅣで使用できる角型フィルターのフレームは『ブラック』『グリーン』の他にも『ブルー』『ピンク』『レッド』『ゴールド』がカラーバリエーションとして準備されています。フィルターバッグの中での視認性を上げるためにフィルターの種類に応じていろいろな色を使い分けるのも楽しいです。

三脚本体のカスタマイズ
撮影時に打ち上げスケジュールの確認がしやすいよう、三脚にスマホホルダーを取り付けています。
このホルダーは本来、カメラ撮影用ではなく、フィットネスバイク用ですが、使い勝手がよいのでこちらを使用。


なお、スマホホルダーの詳細はこちらの記事も参考にしてみてください。
また、細かい機材を置いて置けるよう、三脚には KANIのストーンバッグを取り付けていますが、こちらも一般的な黒色ではなく、暗闇で物が置いてあるかどうかの視認性がよくなるように白基調の迷彩のストーンバッグを使用しています。

KANIのストーンバッグは『ブラック』『迷彩(カモフラ)』の他にも 『レッド』『グリーン』『ブルー』『イエロー』『パープル』『ピンク』がカラーバリエーションとして準備されています。夜間の視認性を”より上げる”ために『イエロー』を使う、あるいは、ご自身の好み、使っている三脚のシンボルカラーに合わせるなどができるようになっています。

KANI のストーンバッグについて詳細はこちらの記事でも触れています。
待機中に使用する機材
撮影場所に機材設置後、実際の花火の打ち上げが始まるまで長時間そこで待機するケースがあるかと思いますが、その際に使用する機材を待機するシーンに応じて紹介します。
かなり長時間待機するケース
機材はほぼすべて組み上げますが、ホコリ等の付着を防ぐため、角型フィルター自体は外して待機することが多くなります。このため、角型フィルターホルダー部分にKANI HTⅣ向けの Magnetic Adapter Ring Cap をつけて待機します。


なお、Magnetic Adapter Ring Cap も『ブラック』の他に『ピンク』『ブルー』『グリーン』『イエロー』『レッド』等、複数のカラーバリエーションが準備されているので、お好みの色を選択するのも楽しいですね。
比較的短時間だけ待機するケース
角型フィルター含めて機材はすべて組み上げますが、角型フィルターへのホコリ等の付着の防止のため、KANI HTⅣ向けの Holder Shield を装着して待機します。


寒冷期に待機するケース
待機中にフィルター表面に夜露等が付着し、曇ってしまうことがあります。
このような場合は KANIの『カメララッピングクロス』を使って機材全体を覆っておくと曇りがかなり防止できます。


2026年度版:花火撮影を失敗しないための必須機材チェックリスト
ここまでご紹介したポイントとなる機材をまとめると下記です。
これらを準備することで花火撮影がかなり快適になると思います。
- 雲台: ギア雲台 Leofoto G4proM(推奨)
- ダブルクランプ: DDC-50B(推奨)(誤操作防止ダブルクランプ)
- プレート: L字プレート(推奨)(縦構図の安定化)
- フィルター: KANI HT-IV(推奨)(ND8+保護ガラスの2枚構成)
- その他: レリーズ(必須)、メッシュ製ストーンバッグ(推奨)、スマホホルダー(推奨)
まとめ
長文をここまで読んでいただいてありがとうございました。
各機材、かなり細かく紹介させていただきましたが、紹介した機材が部分的にでもお役に立つものがあると幸いです。
以降、今回ご紹介した製品へのリンクをまとめておきます。ご参考です。
紹介した製品へのリンク
三脚関連の機材へのリンク
◯Leofoto LG-324C(注:LH-40R(SV)とのセット品)
◯Leofoto ダブルクランプ(DDC-50B)
◯Lamicall スマホ ホルダー
◯KANI ストーンバッグ メッシュ(これは『迷彩(カモフラ)』です。他にも複数種類の色が選べます。)
雲台関連の機材へのリンク
◯Leofoto ギア雲台 G4 ProM
◯Leofoto アルカスイス互換プレート(P-BV10)
カメラ関連の機材へのリンク

・クランプ:F60B
・Y字サポート:LLSB-MOD3 か MOD1
注:縦構図に使用する際はMOD3だとやや長さが足りない
・ダブルクランプ:F61BF61-1B_SET
・レール:G017-50
◯sunwayfoto クイックリリースプレート
フィルター関連の機材へのリンク
◯KANI 角型フィルター用ホルダー HTⅣ(別途、HTⅣ向け角型フィルターが必要)
◯KANI ND8フィルター(フレームつき)
◯KANI Pure Filter(HTⅣで使用するには別途フレームが必要)
その他の機材へのリンク
◯KANI カメララッピングクロス(これは『オレンジ』です。他にも複数種類の色が選べます。)










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